秋晴れの晴天の中「関津(せきのつ)トンネル」完成祝いに参加。来賓の祝辞では、平成16年の調査開始から15年あまりの年月をかけて完成した地元の皆さんにとっての悲願の道路であること、土地の提供や工事関係の皆さまのご尽力に感謝を申し上げ、今後の道路活用に期待を寄せると同時に、外部からの交通量増大が予想され、スクールゾーンなどの地元の安全性の担保が今後一層必要となることも指摘させていただきました。9月14日。
三重県伊賀から信楽をぬけ、大津市南部の大石から南郷にぬける国道422号の「関津トンネル」。これまで瀬田川を渡る鹿跳橋から立木観音のあたりなど、大雨時の土砂災害で遮断されることも多かったです。特に2012年8月の大津南部豪雨では、私も知事現職として、寸断されてしまった道路問題について、地元の皆さんから強い要望をいただいていました。
この夏に完成した瀬田川の令和大橋と今回の「関津トンネル」の完成で422号の利便性は大きく向上。大津土木事務所の三和所長が挨拶で紹介下さいました。「関津トンネル」は全長378メートルで、約2年かけて完成。全体で18億円 の投資(半分は県費、半分は国費)で1メートル500万円。工事は、湧き水や不安定な地層で難工事だったが、地元業者さんの優れた技術力が発揮され、大きな事故なく完成しました。令和大橋までいれると全体費用は約80億円という。
このあと2023年までには新名神高速道路が完成し、大石龍門には大津南インター(仮)ができる予定で、県外からの交通量は一層増えてきます。大石には大きな新興住宅団地がふたつあり、大石小学校など、昔からの大石中心部の道路や歩道はまだまだ狭くてスクールゾーンとしても不安が残ります。交通安全も含めて今後の道路交通への多面的政策が必要とされています。
地元の子どもたちのJポップ並のダンスや、太鼓演奏など、賑やかなイベントで、トンネル開通の喜びを共に味わいました。特に難工事に挑んでくださった地元の工事関係の皆さまの思いは人一番でしょう。また今は引退しておられる川端達夫前衆議院議員などが国費の投入にご尽力をいただいたこと、改めて先人のご努力に感謝です。