1月30日、参議院本会議で、「令和元年度補正予算」の採決がありました。投票総数240票の中で、賛成票161票、反対票79票でした。与党の自民、公明、それに維新会派は賛成で、「立憲・国民.新緑風会・社民」の共同会派は反対の立場でしたが、私は今回の採決については賛成を投じました。(また長くてすみません)。(議事堂正面写真は1月31日、滋賀県へ帰る今日です)
理由は一点、何よりも私が参議院議員として実現したいライフワークの一つである「命をつなぐ防災・減災」について、特に昨年の19号台風現場の長野県や福島県を訪問し一刻も早い復興が必要であるとの訴えをいただき、そのための予算が確保されていること、あわせて滋賀県の流域治水条例に即して、事前予防政策としてのハザードマップづくりや土地利用規制など提案をしてきましたが、担当者の努力によりこの分野での予算も確保されています。
なお、共同会派の櫻井充議員(宮城県)、羽田雄一郎議員(長野県)、増子輝彦議員(福島県)も、被災地元であるという理由から賛成を投じたようです。
「立憲・国民.新緑風会・社民」の反対理由は主に二点です(予算委員会での田村まみ議員の発言より)。一点目は、「災害復旧復興関係の補正予算には大賛成だが、国会提出がここまで遅れたことについて政府に猛省を促すため」という。補正予算の提出が遅れた理由は「桜を見る会、IR汚職、公選法違反疑惑、安倍政権の利権体質を象徴していることの追及から逃れるために“被災地より自己保身を優先した”という点」という。
二点目は「安倍政権が大型の経済対策と銘打ち、本来の補正予算執行から逸脱したものを盛り込もうとした。兵器購入ローンなど既に計画されている支出や本予算を少なく見せるための組み込み」、また「公債発行を表面的に少なく見せるために利用している」「いわゆる粉飾ではないか」という。
たしかに共同会派の批判については私も同感です。安倍政権の、目に余る政治の私物化、法治国家としての根幹が腐りかけているのではないか、そのことへの怒りは私自身、大変深いです。いつもこのFB上でも表明させていただいております。ただ一方で、目の前に災害で苦しむ人たちの復興予算は必要で、また予防措置をいれこまないと、日本の生業や経済が災害被害で壊され、人びとの暮らしの未来への不安はいっそう高まっていきます。未来が不安な社会で子産み、子育てもできません。
選挙での統一をくんだ仲間の判断にそのまま従わないことは大変苦しく、ここ数日悩みに悩みました。しかし、ここは「未来への安心を埋め込む息の長い政策づくりを」という私自身の役割と願いから、補正予算に賛成をさせていただきました。「嘉田さん、それちがうよ」という意見もあれば「その通り」という意見もあると思います。昨年7月、嘉田を参議院に送り込んでいただいた皆様からも、是非率直なご意見をうかがえたら、と思います。
#第201回国会 #補正予算 #2020年1月30日 #参議院本会議 #立憲国民新緑風会社民会派 #命をつなぐ防災減災 #滋賀県流域治水条例