2月6日、大津市北部の比良地区でもとっても遅い初雪です。久方ぶりの雪景色、ラッキーでした。近所の古老の方いわく「こんなにおそい初雪ははじめて!」。今週の後半は、大津市内でアメニティフォーラムなどの会合があり、昨晩東京から帰宅。フォーラムについてはまたご報告します。日本だけでなく、フランス等からも障害者や子ども政策に興味がある方が集まる大きな大会です。
朝の比良浜の気温は2度、でも琵琶湖の水温は9度!歯磨きと顔洗い、水中に手をつけると「ぬくとく」感じます。昔、水道がなかった時、雨が降ろうが雪が降ろうが湖水を生活用水に使っておられた皆さんの苦労に思いをはせながら、湖水での歯磨きと顔洗いの幸せを満喫。透明な水を一杯いただき、琵琶湖の水神さんにご挨拶。
目の前で心配なのは温暖化の影響です。琵琶湖の水温がさがりきらず、湖盆の上下流循環が不完全なままで、湖底の酸素不足がおこりつつあります。私自身は「琵琶湖の深呼吸」と言っていますが、2007年の冬も危機一髪でしたが、3月になって急速に気温がさがり、どうにか事なきをえました。しかし、今年の暖冬はもっともっと心配です。
実は今から約40年前の1981年に滋賀県が琵琶湖研究所を発足させた当初から、周辺からの汚濁物の流入による水質悪化とともに、専門家の間で取りざたされていたのは、湖底からの汚濁物の流出問題でした。湖底には何万年もの時間をかけて溜めこんだ泥(栄養分)が厚くつもっていますが、普段は酸素が蓋をしていて、湖底からの流出を防いでいます。
しかし、もし湖底の酸素が減り無酸素化したら、そこに酸素を必要とする生き物がすめなくなるだけでなく、湖底からの栄養分の溶出(とけだし)がはじまるおそれがあります。琵琶湖の生態系や水質にとっては、手がつけられなくなる「カタストロフィ」と言ってきました。最近の温暖化では、その気配が濃厚で、大変心配です。
滋賀県の環境政策としても問題認識をし、「2050年CO2ゼロ」を提起をしていますが、地球温暖化の影響となると、地元だけでは手が打てません。国として、また国際社会としても手をうつ必要があります。私自身は参議院では「エネルギー調査会」に参加をして、この議論の展開をはかっていきます。スウェーデンのグレタさんの警鐘を、「子どものくせに」などと無視できる段階ではありません。責任ある大人、そして政治家こそ、うごかないといけません。「できるかできないか?」という議論の段階をこえて、「やるしかない!」段階に突入しています。また詳しく報告させていただきます。
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