2月13日、「公共事業は理に叶い、法に叶い、情に叶わなければならない」。「2.13石木ダム強制収用を許さない!東京行動」衆議院会館で開催。治水ダムを所管する国土交通省担当者、水道政策を担当する厚生労働省担当者、強制収容制度を所管する国土交通省土地収用管理室担当者から意見聴取。いずれも「ダム事業者は長崎県」「利水水道事業者は佐世保市」「強制収容の制度を管理するだけ」と「ヌカに釘」の回答。水源連の嶋津さんは今日も、意図的につくられた水道需要増計画のおかしさ、治水は早くて安くて効果的な河川改修や堤防強化の方法があることを解説。
全国から集まって下さった市町村議会の議員さんや国会議員、そして支援者の前で、昨年11月18日をもって、自宅も土地も強制収用されてしまった岩下和雄さん、炭谷猛さん、こうばるほずみさんたちの「絶対に自分たちはこの土地を離れない、孫子も覚悟を決めてこの土地に住み続ける」という力強い決意表明に、逆に会場に詰めかけた一同ははげまされました。
というのも、いくら強権的にコンクリートをいれこんで本体工事をして、よしんばダム本体が完成しても、そこで生きている人たちの暮らしをまるごと水底に沈めることはできません。1962年に計画がはじまりすでに60年近くダムはできず、治水も利水も事業目的が達成されないまま、今後何十年とこの計画を長崎県や佐世保市は継続しつづけるのか、そして国税をいれる国家として、この事業を容認し続けるのか。
石木ダム計画地の立て看板には、今から60年前の1960年代、筑後川治水対策として計画された下筌ダム建設に抵抗して「蜂の巣状」をつくり、たてこもった室原知幸さんの言葉があります。今こそ、大きな意味をもってくる。
「収用法」は伝家の宝刀ではなく“鉈(なた)”である。返り血も浴びる。何回も振り回さねばとどめはさせぬ。またそれで全てが終わるわけではない。これからが苦しみの始まりである。
さらに室原さんの以下の言葉も、私自身知事時代に座右の銘とさせていただいた。
「公共事業は理に叶い、法に叶い、情に叶わなければならない」
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