Facebook 2017年8月4日

8月6日、明日のびわこ成蹊スポーツ大学のオープンキャンパス、冒頭の学長挨拶、どのような内容にしようかで悩んでいます。トップアスリートを育てる、と強調すると尻込みする生徒さんがおられる。トップアスリートをめざす生徒さんには、しっかり学校として方針を出してほしい、という願いもあります。皆さんどう思われますか。ご意見よろしく!8月5日。(また長いです:微笑)

大学進学を考える高校生にとって、また志願者との対話を求める大学にとっても大事な相互のお見合いの機会です。明日はまず、トップ選手として活躍してきた本学陸上部監督の藤林献明講師(三段跳び全日本選手権2005年―2007年一位)と、元プロ野球選手(福岡ダイエーホークス・ソフトバンクホークス)の山田秋親本学野球部コーチの対談講演が計画されています。高校生の皆さんの競技力向上につながるヒントが聞けます。興味のある方、予約は不要です。是非おこしください。

実は7月23日の前回のOCで、私は本学のみっつの特色を紹介しました。①前が琵琶湖、背中に比良山の豊かな自然を活かした三大野外実習が必修であること、②「成蹊」という建学の精神にこめられた意味、桃や李のような美しい花の下に自然と人が集まり「成蹊」(こみちができる)、そういう人に育ってほしいという願い、③東京オリンピックや二巡目の滋賀国体をめざして、トップアスリートを育てていきたい。

学長挨拶をきいたある女子高校生は、「私はトップアスリートになりたいわけではなく、自分には敷居が高いので帰ろうか」と言っていたようです。そのことばを耳にはさんだ職員が、「びわスポ大は、スポーツをするだけではなく、見る、支える、という幅広い学びが可能だし、スポーツビジネスなどのコースもある」と追加説明をして、その学生さんは午後まで残ってくれたようです。

アスリートを育てる、というとついついそちらに目がいきがちですが、スポーツのすそ野の広さを学術的に学び、実践力をつけて、結果として人間力を深める、それをスポーツの世界はもちろん、教育や企業、またそれぞれの人生を生きていく上での力としてほしい、というのが本学の目標です。

たとえば卒業生のAさんという女学生は、自分がスポーツが苦手なので、その苦手意識を払拭して、健康な体づくりをしたい、と思い入学してくれた、ということです。その学生さんは学業成績も優秀で、今小学校の先生として大活躍しています。

そういう私も白状すれば、小学校時代鉄棒の逆上がりができなくて、また跳び箱が怖くて、体育の時間がだんだんに嫌いになってしまいました。短距離もいつもビリ。でも中学校にはいってある時長距離走で学校で一番になりました。そこから、自分は単発力は弱いけれど持久力がある、という発見により自信をつけて、高校になってからソフトテニスを始めました。どんなボールも追いかけて追いかけて拾う、という執念がテニス競技から学べたと思っています。

高校卒業して50年近くもたった滋賀県知事時代、議会答弁などで苦しい時があっても、「高校生の時、真夏の炎天下、ひたすらボールを追いかけた、あの時の苦しさ、あの頑張りから比べたらこれくらいの苦労は出来る!」と、議会の議場で自らに言い聞かせることが何度もありました。自分の内面から力がわいてくる、まさに「エンパワー」される思いでした。

明日も、びわスポ大の展望レストランからの美しい眺望が期待できます。アスリートランチも十分準備しています。暑すぎず、晴れてくれることを祈りながら、皆さんのお越しをお待ちしています!

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