「栃の木祭り報告」(その1)。びわ湖源流の高島市朽木から針畑地区の小学生4人の姿と中学生4人の力強い太鼓の響き、お届けします。10月14日。(動画は1分18秒です。)
鯖街道とよばれる国道367号線から針畑川に沿って30分。2010年にトチノキ巨木の伐採問題がおこり、滋賀県として巨木保全の制度をつくり財政的応援をしてきました。ポイントは住民の皆さんの前向きの参画と科学者の研究の進展。両者をつなぎ保全の主体となっている「巨木と水源の郷をまもる会」(小松明美代表)が主催の「栃の木祭り」は今年で7回目。
ずっとずっと行きたくて行けなくて、ようやく今年は行けました。関さんのお母さまの運転で、ミー君も一緒。お世話になりました!午前中はトチノキ巨木群の観察。私は中牧地区の共有林のトチノキ巨木群コース。道を整備して受入を準備してくださり、ありがとうございました。この報告は次回(その2)に譲ります。
今日は、針畑地域の元気な子どもたちの姿、お届けします。励まされました。過疎化がすすみながらも針畑川流域で地域住民の絆の拠点となっている朽木西小学校。校区内の70世帯、130人の人口のうち、小学生は女子4名のみ。ふたりは小学校1年生。その太鼓披露は、少々おとなしく恥ずかしそうなそぶり。ほほえましい演奏でした。
会場には西小学校を卒業して今は朽木市場の朽木中学校に通っている中学生が4名、男子3名、女子1名。突然に小松さんたちに促されて、太鼓披露をすることになったようだ。戸惑いながらも、数分間打ち合わせをして、流れを決めたらしい。そのあとの太鼓のリズム、すばらしくて、思わず動画を撮影させてもらいました。
見事なリズム感と息がぴったりあった乱打の迫力・・・・。聴いてください!6年間いっしょに同じ西小学校で学びながら、お互いの性格ものみこんでいるのか、聴いているものを惹きこむ力。小規模校ならではの協働の力なのか、と思わず深読みをしてしまいました。
また味覚も楽しみました。主催者の皆さんの工夫を凝らしたもちつき。つきたてトチ餅をいただきました。ほんのりとしたニガミがトチ餅らしい。「とち餅うどん」「ドラム缶ピザ」「ビワマスの塩焼き」など昼食レシピも豊富。栃をつかった工芸の、水玉チョーカーとスプーン、靴ベラを買い求めました。
ここまでの準備。気が遠くなるほどの時間をかけていただいたと思います。トチノミ拾いから、乾燥、あく抜きの水晒しなど、高度な技術と忍耐が必要です。水晒しの灰の入手も難しい。ひとつずつの行程の苦労を聴いてきた立場から、あらためて主催の皆さんのご苦労に深く感謝です。皆さん、お疲れがでませんように!