Facebook 2018年10月18日

「第2回地球未来シンポジウム」(11月24日 京都造形芸術大学で開催予定)のお誘いに、主催者の熊野英介さん(信頼資本財団理事長)が琵琶湖畔の比良浜におこしくださいました。「橋板」で琵琶湖水を飲んでいただき、里山弁当をいただきながら、自然資本・人間資本の可能性、工業文明の限界について語りあいました。10月17日。

シンポジウムのテーマは「核と鎮魂Ⅱ~文明の終わりと始まり~」です。原発に代表される核エネルギーは、近代化のなかでの特定の利益だけを求めて、部分最適の判断をすすめてきた結果、自然破壊や民族紛争などの問題をまきおこしてきました。

福島事故をふまえて、立場の異なる人たちが「核と鎮魂」をテーマに「安全でないものがあっても安心する」という心理の問題が解けるか、という提起がなされています。特に天変地異が多い日本で、「2045年までに核と決別する」という覚悟が第1回に示された、ということです。

二回目の今年は、11月24日、場所は京都造形芸術大学の「春秋館」です。アフリカでの戦争暴力の被害をうけた子どもたちをサポートするテラ・ルネッサンスの鬼丸昌也さん、エシカル協会の代表理事の末吉里花さんなどの若手ふたりに、長崎大学の核兵器廃絶研究センターの鈴木達治郎さんと私のシニアメンバーでメイン議論をはじめ、谷崎テトラさん等多彩なフォローワーが車座になっての議論ということです。

私は今、日々、琵琶湖と共に暮らす、しかも比良山の麓の琵琶湖。その暮らしぶりを選んだ理由から話題提供したいと思います。なぜ琵琶湖辺で、琵琶湖の水を飲み、琵琶湖のほとりで暮らすことが心休まるのか?どんなに大地震がおきても、水道が止まっても目の前の琵琶湖は飲める水を与えてくれます。何よりも朝日から夕日まで、24時間の琵琶湖から「暮れない昼はない、明けない夜はない」時間のめぐりも安心できます。

一方、背中に連なる比良の山並みの向こうの若狭には14基の原発施設。万一ここで事故がおきれば、365日のうち300日位が若狭の風下の琵琶湖はひとたまりもありません。近代技術を駆使した浄水場で浄化したら、放射性セシウムは数日で浄化され飲み水は供給できる、と豪語する衛生工学者もおります。それを信じている政治家も多いです。背中の不安にどう向き合うのか?

そんな話題を本気で受け止めてくれるシンポであることを願って、熊野さんのお誘いを受けさせていただくことにしました。久方ぶりに、なぜ私がアフリカ研究をめざしたのか人類史の視野から、滋賀県と琵琶湖へのこだわりから政治家を選んだ孫子安心の未来まで、理屈っぽい理想話をさせていただきました。

熊野さん、遠方までおこしいただきありがとうございました。目のまえに沖島が見えることも感動して下さいました。里山弁当を準備下さった「ほっとすてーしょん」の山川さんたち、ありがとうございました。そして穏やかな山やまにつつまれながら、さざなみのやすらぎを与えてくれる琵琶湖に今日も感謝です。10月18日。

 

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