Facebook 2017年8月29日

閑話休題 (その1) 夏の比良浜、琵琶湖辺から 橋板の下に集まるヨシノボリ(ゴリ) 8月29日。(また長いです:微笑)

湖西からみると、朝日が昇るのは沖島と八幡山からです。毎朝朝日を拝み、顔を洗い、湖水を一杯飲ませていただく橋板のある暮らし。実はこの橋板の下をすっかり気にいっている生き物がいます。琵琶湖あたりではゴリと呼ばれているハゼ科のヨシノボリです。毎年6月末になると湖岸に近づいてきます。金沢などで「ゴリ」と呼ばれている大型のハゼとも異なります。

8月最後の週末の朝、あわただしかった夏を思いおこしながら、ゆっくり時間をとって、足を橋板の下に・・・・・・。すると足がこそばい。「あれ!」と思って、急ぎ、孫がいつも遊んでいる箱メガネをとってきて、静かに足をいれて待っていると・・・・・。来た!来た!1匹、2匹!3匹!指の間の砂粒の間から足にのぼってくる子、すっと突然足の甲に突撃してくる子、さすが吸盤が張り付いて、素足に気持ちがいい!

20年ほどまえ、琵琶湖辺で「三世代水辺遊び調査」をしていた頃、当時、80歳をすぎたおばぁちゃんが「子ども時代の魚つかみ、足にイシビショ(ゴリの地域名)がひっついてきて気持ちよかった、今もあの感触は忘れられない!」と言っていました。まさに身体に刻みこまれた感覚は何十年たっても記憶から消えないようです。

実はこのゴリ、琵琶湖では夏の「ごっそう」(ご馳走)です。甘辛く飴炊きにして、白いご飯にかけると、絶品。とれたてのゴリのかま揚げは、ほとんど手にはいらないけれど、酢醤油でいただくと最高。沖島など、漁師さんが沖曳網でとりあげた、その直後しか口にはいりません。今わが家の冷蔵庫には沖島漁師さんが炊いてくれた飴炊きが!

それにしても夏の最後の週末、早朝から、違法水上バイクが橋板の前を爆走、横走りしている。「航行規制」のノボリも立て看板も眼にはいらないらしい。またあの人たちに苦情を言いにいく「うるさいおばはん」にならんといかんかな?イヤな役回りです(微笑)。「レジャー利用条例」の実効性を上げる方策、そろそろ本格着手しなければ・・・。

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