Facebook 2017年8月31日

閑話休題 (その3) 夏の比良浜、琵琶湖辺から。 [朝カヤック]で心地よい汗を!水辺実習の学生さんといっしょに、遠方カヤックにそなえて練習。ゆくゆくはカヤックで沖島の友人訪問したい!比良浜の常夜灯にちなむ「イサザ」の伝説も紹介。8月31日。(また長いです:微笑)

6月末から毎週火曜日の朝、びわスポ大の中野友博教授や水津真委助手の指導でカヤックをはじめました。まさに60歳すぎての手習い。まず最初は、水上バイクの航行禁止区域の指示ブイ、350メートル沖合まで目指す!みぎ・・・ひだり・・・みぎ・・・ひだり・・・とパドルの水へのもぐり具合を確かめながらスイスイすすむ。意外とカンタン!右回り、左回り、後行きなど、方向転換もできる!

眼の前に沖島と八幡山を毎日のぞみながら、そこまで自力でうごく手段がない。比良浜に引越しをしてもうまる3年、いよいよ覚悟のカヤックの手習いです。いつか20キロ離れた沖合の沖島まで、昔馴染みの友人を自力のカヤックで訪問したい!私がカヤックで行ったら驚くだろうな!と想像しながら・・・。それと水辺実習の学生さんといっしに、浜辺を“カヤック散歩”したい。その一心ではじめたカヤック。サクランボの差し入れに幸せの時間も!

3回目には、北比良の集落の真ん中、森さんの橋板まで移動。うちの橋板と同じ比良杉でつくった「仲間橋板」です。水辺の岩場の浅瀬には、アユの姿がみえる。ただ、今年のアユは6月になってもまだまだ小さい、ほそい!そして、北比良集落の中心部には、「比良八荒」の伝説にちなむ細長い「常夜灯」がたたずむ。

この「常夜灯」には女性の悲恋ものがたりが込められている。むかしむかし湖東の村に「イサザ」という名の女性が宿の手伝いをしていた。そこに若いお坊さんが投宿。一目ぼれしたイサザは自分の恋の思いをうちあけた。そこで若いお坊さんは約束した。自分の勤める西の対岸のお寺に100晩通ったら思いをとげてあげよう、と。

それから毎晩、イサザはお坊さんがともす寺のろうそくの灯を頼りにびわ湖をたらい舟で渡った。99日がすぎていよいよ100日の満願の日。お坊さんは怖くなってろうそくの灯を消してしまった。湖上から行方の灯りがみえなくなったたらい舟のイサザ。時は3月末、比良八荒の突風がふいてイサザが乗ったたらい舟はひとたまりもなく湖底に!・・・。

その後、イサザの娘に似た白い顔のかわいい湖底に棲む魚を「イサザ」と名付けたという。イサザは実は冬の“ごっそう”です。飴炊き、豆と一緒もおいしい。イサザ鍋もいいです。沖曳網で底をさらう。年によって漁獲高が大きく変動する不思議な魚。昼は湖底に棲み、夜になると水上にあがってくる、日周の上下運動をくりかえすハゼ科の琵琶湖固有種、なぜ?

滋賀県立大の元学長 日高敏隆さんと高橋さち子さんの研究によると、毎日毎日湖上に出て水温の変化を測っているのではないかと。何のため?春がきて湖岸に近づいて岩場に産卵する、その時期をみはからっているのではないかと。湖底の水温はほぼ一定で季節の変化がわかりません。産卵時期を決めるための日周運動、というのは納得できる理屈です。でも本当のところはイサザに聴かないとわかりませんね(微笑)。

昨日からびわこ成蹊スポーツ大学の琵琶湖辺での「水辺実習」がはじまっています。明日は、学生さんといっしょに南の青柳浜まで「カヤック散歩」の挑戦してみたい、と思っています。いけるかな?大風がふかなければいいですが・・・・。

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