Facebook 2014年6月12日

「おじゃまします 知事です」 (未来総括編 ⑥) 「子育て支援環境の確保・充実と ゆりかごタクシー」

6月11日、2つめのテーマは、「子育て支援環境」の中での「ゆりかごタクシー事業、保育所や保育ママの充実について」です。

まずは、JR大津駅に隣接するコンビニエンスストア跡地に開所した「大津さくらこども園」を見学。

県としても、「安心こども基金」により施設整備の費用を補助させていただいています。三階建ての施設は、芝生スロープや、屋上遊び場など、かなり工夫されています。JR西日本との包括協定による成果です。関係者のご苦労に感謝です。

園の前には、子どもたちの元気な声に足を止めて、笑顔で園庭を見つめておられるお年寄りの方もおられました。「子どもの姿をみると胸がすっとする」と言っておられました。町に子どもの姿はやっぱり大きな意味があります。

続いて、大津市中央のNPO法人マイママ・セラピー事務所へ。2008年の「おじゃまします!知事です」以来の訪問です。

代表の押栗さんは、元は行政の保健師。自分がお母さんになったときに、本当にほしい支援がないことに気づいて立ち上げられたのが、0歳児の子育て支援である「お母さんの保健室」です。

そして、若いお母さんたちのお話を聞く中でわかってきた「出産のときに病院までどうやっていくのか」という不安に応えたいという思いで始められたのが「ゆりかごタクシー事業」。

タクシー協会、NPO法人、医師会、看護協会、行政が一体となって、安心安全なシステムを検討し、平成25年10月に県南部を中心に運行が開始されました。すでに登録者はのべ500人を超えるとのこと。実際にゆりかごタクシーを使用しなかった方からも、「登録したことによって安心できた」という声をいただいています。

今回は、押栗さんたちが届けた“お母さんの声”に応えてゆりかごタクシーの事業化の後押しをしてくださった国土交通省近畿運輸支局の後藤さん、滋賀県タクシー協会の野崎事務局長にもお越しいただき、立ち上げの経緯などお伺いしました。

後藤さんは「こんなニーズがあるなんて知らなかった」とおっしゃっていましたが、お母さんの声とタクシー業界、行政がうまくつながって、みんなで子育てを支えよう、という事業に育ったことをとてもうれしく思います。

この取組は滋賀県内はもちろん、日本全国にひろめられるよう、国への提案もしております。

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