Facebook 2017年9月4日

びわスポ大 「野外三大実習」最後の「水辺実習」がはじまりました。9月3日から15日まで、まる2週間をかけて、2年生370名が4つの班にわかれて、「カヤック+遠泳」あるいは「ボードセーリング+遠泳」のどちらかのコースに挑戦します。9月4日。

スポ大には三つの特別な必修プログラムがあります。このみっつを「通過」できないと卒業できず、苦手な人には過酷です!(微笑)。「野外三大実習」(1~2年)、「インターンシップ」(3年)、「卒論研究」(4年)です。野外実習は、1年生入学直後の4月上旬の琵琶湖辺での「フレッシュマンキャンプ」、1年生最後の2月の「雪上実習」、2年生夏の「水辺実習」です。

その中でも水辺実習は目の前にひろがる琵琶湖水面をフルに活用して、水上スポーツの知識とスキルを修得し、琵琶湖の自然環境に親しみ、環境に配慮できるような意識を育て、同時に水上スポーツの危険性への対処の方法を学び、そして集団行動による協調性や社会性を身につけることをねらいとしている、かなり「欲張りプログラム!」です。

本学の4人の専任教員、中野友博教授、黒澤毅教授、林綾子教授、橋本和俊講師にプラスして、ボードセーリングは、伊勢田稔さん、岩田俊彦さん、カヤックは大瀬志郎さん、栗本宣和さんなど、この種目では日本を代表する指導者たちをお迎えしての実習が実現できており、ありがたいことです。助手教員や先輩など総勢で50名近くのスケットも参加しています。皆さんのご支援に感謝です。

初めてボードに乗る学生さんも半日もすれば風にのって、かなり自由に動けるようになります。2日目には方向転換もできるようになります。カヤックを選んだ学生も、カヤックでのボールゲームに挑戦したり、自由にたてよこ、操り、水上でのゲームを楽しんでいます。

「実習の効果は?」と聞かれることも多いのですが、2006年以降、8名の学生が水辺実習を素材にして卒業論文をまとめています。「水辺活動が大学生の自然観に与える影響」「水辺実習が参加学生の琵琶湖のイメージに与える影響」「水辺活動が大学生の社会人基礎力に及ぼす影響」など、直接の自然認識の深化だけでなく、「自己効力感」を高める中での「社会人基礎力」向上にもつながっていることがデータでも証明されています。

ちなみに、びわスポ大の新1年生の「大学生活での心配事調査」では、「友人ができない」と悩んでいる学生の割合が極めて低いことが証明されています。入学式直後のフレッシュマンキャンプやクラブ活動の友人づくりの成果がでているようで大学を運営する立場からもうれしく思います。

今後、後半の水辺実習にむけて、比良おろしなどによる風の事故などが起きないよう、安全に配慮しながら、学生さんの学びを深めてほしいと願っています。

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