Facebook 2014年6月15日

「おじゃまします 知事です」13回の総括編、8年間で130回を超える県民対話の場を振り返りました。

6月滋賀県議会は、定例会として、代表質問、一般質問で合計5日間の質疑応答の時間が予定されていました。知事としての8年間の県政総括を県民代表の県議会の皆さんと議論できると楽しみにしておりました。

しかし、私が三期目 (7月20日から) 選挙に出馬しないと5月7日に表明したことをうけて、滋賀県議会は、6月県議会では「辞める知事の意見をきく必要ない」「新知事の意見を聞くために7月議会を定例会とする」という決定をなさいました。

議会日程や内容は議会が決める権限をもっており、この方針については異論をはさむ立場にはありません。

しかし、知事としての、疾風怒濤ともいえる8年間の政策総括の場がなくなってしまい、寂しく残念に思いました。私としては、県民の皆さんへの説明責任を果たすためにも、8年間の総括の場が必要と考えました。

そこで予定していた5日間の議会質問日に、県民の皆さんとの対話の場を、広報課を中心に計画しました。それが今回の13回の総括編です。この対話をつうじて、県政評価を行い、担当職員と課題を共有し、次期知事への引継事項に含めていくという目的もありました。

原点を振り返ってみると、2006年の知事マニフェストにも <対話から共感へ> <共感から生まれる自治へ>として、「対話と共感によるひとりずつの気づき、足もとをみつめながら、ないものねだりではなく、あるものを探し、磨き、そして生かす政策こそ、かだ由紀子がもとめる政治姿勢です」と記しました。

また職員には、「滋賀県政治を改革するシナリオは、まず、県職員が生活現場の問題と人びとの思いに耳をかたむけ対話の能力を高め、そこから生み出される共感をばねに、共に汗を流す自治と協働の仕組みを生み出すことです」と示しました。

今回の未来総括編での13回の対話の場を通じて、滋賀の魅力や潜在的な力、何より、それを支え、守り、発展させる、滋賀の「人の力」を改めて実感しました。

そして、基本構想に掲げた8つの重点プロジェクトが、皆さんのお力により、各地域で着実に根を張り、花をさかせていただいていることを確認し、うれしく思います。感謝もうしあげます。

これまで多くの施策を進めるにあたり、県民の皆さんとの対話の中から多くの示唆をいただいてきました。二期八年で「おじゃまします!知事です」と「知事とふれあい座ぶとん会議」で訪ねた先は132か所にのぼります。

答えやヒントはいつも現場にあるとの思いで多くの皆さんを訪問させていただきました。何よりもこの成果を担当職員と共有し、次期知事にひきつがせてもらうことを約束し、これまでに関わってくださった皆様に心から感謝申し上げます。

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