Facebook 2014年6月20日

福島視察初日

6月19日(木)、本日と明日は福島県を訪問させていただきます。

平成23年4月から毎年訪問させていただいておりますが、今回は9名の滋賀県からの派遣職員への激励や、福島第一原発事故後3年が経過した現地の状況、特に内水面の淡水魚への放射性物質影響等や大熊町、富岡町の避難区域について視察し、放射性物質による影響の深刻さを確認することが目的です。

まずは、内水面水産試験場を訪問し、「内水面魚類等への放射性物質の影響に関する調査・研究」についてお話しを伺いました。

今回の視察は琵琶湖を抱える滋賀県として淡水湖での環境放射線モニタリング調査の結果は大変参考になるもので、放射性セシウムは餌や水からの取り込みがなければ減少していくと言うことが公表されました。

琵琶湖の生態系を考えた場合にもっとも心配をしていた生物濃縮がどうなるのか懸念していた課題ですが、この点については重金属と放射性物質と異なるようですが、今後のさらなる比較研究が必要と思います。

今回訪問させて頂いた試験場は磐梯山の麓、猪苗代湖の近くにあり滋賀の風景を思い起こさせる美しいものでした。またぜひ訪れたいとおもいます。

その後、福島県庁に移動し、佐藤雄平知事にお会いしました。佐藤知事からは職員派遣など復興に向けた協力に対し感謝のお言葉をいただきましたが、私からは逆に多くの学びの場を頂けたことに感謝を申し上げました。

また佐藤知事からは観光が基幹産業であるにもかかわらず今だに風評が払拭できないこと、特に修学旅行での来県が回復しないことについてまだ課題があるとおっしゃっておられました。

その後、9名の滋賀県派遣職員を激励させて頂きました。

皆さん志願して、福島で懸命に復興に携わっていただいています。派遣に志願した理由はほとんどの方が、公務員を志望した原点と同じく人の役に立ちたいと言うこと、仕事の面では規模、調整を行う対象や範囲が大きいとも感想をお話しいただきました。ダンプカーの渋滞対策等、滋賀県とは異なる状況で、確かに経験できない仕事です。

私からはこれから夏に向け、体調管理に気をつけて頂きたいということ、そして改めて感謝の思いを伝えました。

明日は、避難指示区域の現状および除染の状況などを視察する予定です。

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