Facebook 2014年6月20日

福島県 帰還困難区域訪問(1)、富岡町、無人の駅と止まった時計、栽培漁業基地

6月20日(金)、福島県訪問の二日目です。三つの報告にわけさせてもらいます。

福島県庁の職員さんにご案内をいただき、帰還困難区域を視察させていただきました。

この視察には、地元三春町在住の写真家、飛田晋秀( ひだしんしゅう)さんにもご同行いただきました。飛田さんは、原発事故避難地域の写真を撮り続け、「福島事故を風化させない」との思いから福島第一原発事故の被災地を幾度となく訪れてその現状を撮影し、「福島のすがた ~3.11で止まった町~」という写真展をこれまで全国で50回以上も開いておられます。

今回の視察に関しても、現地の案内を快くお引き受けくださり、なかなかニュースなどにはならない、現場目線での福島の現状を深くお話しいただきました。

現地視察は、まず、富岡町のJR富岡駅に向かいました。何とか津波による被害から耐えた駅舎も使われぬままに徐々に崩れつつあります。そんな中、セイタカアワダチソウのまだ緑の群れ中に、黄色の月見草の花をみつけました。一草の自然の力強さを感じました。

町中には、3時46分を示したままの美容室の時計や、家の中に流されたトラックも・・・。

次に福島県栽培漁業協会の建物を視察。福島第一原発に近く、汚染水処理タンクも見える場所で、防護服の着用が必要な放射線量の中での視察となりました。施設長は従業員を逃がして最後に避難、というところで命を落とされたそうです。

欄干が流された橋の麓には紫のホタルブクロ。この川にもホタルが群れているのだろうか?そのホタルには放射線の影響は?チェルノブイリでは昆虫に奇形が現れたという報告がされています。

先頭に戻る