Facebook 2014年6月20日

福島県 帰還困難区域訪問(3)、「ふくしまで おわりにしよう」が国民の責務と改めて覚悟。

福島の被災地の現状を目の当たりにして改めて思うことは、原発事故は、時間が経つほどに問題の根深さが露わになるということです。

一瞬にして奪われた当たり前の生活、しかも今までのことだけでなく未来に向けた希望や将来の約束、その全てを失った住民の皆さんのお気持ちは想像を絶します。

綺麗な新築のお宅からは、今にも子どもさんが飛び出してこられそうな錯覚さえ覚えました。

飛田さんがおっしゃいました、ある小学生の女の子から「私、お嫁さんになれますか?」と聞かれた時、涙が止まらなかったそうです。

またある春の日、知り合いの方に富岡町の「夜の森」といわれる満開の桜の名所の撮影を頼まれたそうですが、あまりの切なさに飛田さんはシャッターを切れなかったそうです。

人がいてこその町、見る人がいてこその桜、飛田さんが桜を撮られる日はいつやってくるのでしょうか。今年67歳の飛田さんは「自分が生きている間に撮れるかどうか」と・・・。

私たちは、日本の国土と人をこよなく愛する国民の覚悟として、二度と福島のような事故をおこしてはなりません。私は毎日「ふくしまから はじめよう Future From Fukushima」のバッジをつけさせてもらっていますが、「ふくしまで おわりにしよう」と今日、飛田さんが言っておられました。

福島の教訓を決して忘れてはなりません。その事を心に刻む二日間でした。

最後に、本当にお忙しい中、今回の視察に際し、親切丁寧なご対応を頂きました福島県の職員の皆さんを始め、飛田さん、ご協力をいただきました皆さんに深く感謝申し上げます。どうもありがとうございました。

なお、飛田さんは近いうちに、滋賀県でも写真展を開いてくださるとお約束くださいました。また日時が決まりましたらお知らせします。

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