Facebook 2014年5月1日

5年目の「ラ・フォル・ジュルネびわ湖2014」、これまでの最多の4万1978名の来場で閉幕。

4月29日(火・祝)、本日は午後から、大津駅前で開催される第5回目の高校生による「けいおん」野外ライブに参加する予定でしたが、あいにくの雨のため中止となりました。

このイベントは、軽音楽の力による街の活性化を主目的におきながら、同時に青少年を育むという教育的意義を持たせ、近隣コミュニティにも愛されるライブを目標として開催されています。

イベント開催のため、ご協力いただいたJR西日本の皆様、大津市をはじめ、支えていただいている皆様に感謝申し上げます。皆さん、来年は会場でお会いできることを楽しみにしています。

そして、「ラ・フォル・ジュルネびわ湖2014」へ。本公演最終目です。

まずは、びわ湖ホールメインロビーにて、びわ湖ホール声楽アンサンブルユニットによる「オペレッタに乾杯!」を鑑賞にみえられた皆さんを前にご挨拶をさせていただきました。

びわ湖ホールの誇る声楽アンサンブルは、昨年度、日頃から行っている地域の公共ホールとの協働講演や県内の小学校を回っての「学校巡回公演」や「ふれあい音楽教室」など、地域での活動の功績が認められ「大津市民文化賞」を受賞しました。

誰もが楽しめる一流の音楽を身近な場所で提供すること、ラ・フォル・ジュルネとびわ湖ホールの一番の共通点はここにある、と改めて感じました。

その後、大ホールに移動し、ドヴォルザーク:序曲「わが故郷」と「チェロ協奏曲 ロ短調」を鑑賞しました。

今年で5回目となる「ラ・フォル・ジュルネ」は、今や音楽イベントにとどまらず、滋賀という地域の文化に溶け込みつつあると感じました。

このイベントの生みの親でいらっしゃるルネ・マルタンさんが目指していた、子どもさんからお年寄りまですべての世代、すべての人たちに一流のクラシック音楽を楽しんでほしい、という理想が実現できている証拠だとも言えます。

夕方には、そのルネ・マルタンさんらとともに記者会見。マルタンさんからは、びわ湖ホールでのラ・フォル・ジュルネは特別。大津での開催が、東京を始めとする他の会場の内容を豊かなものにしている。今後は、ナントとびわ湖の関係が強まることを期待しているとのお言葉をいただきました。

また、今後に向けては、インスピレーションは自然から得る、作品を聴いて、すぐに琵琶湖が見えるロケーションは素晴らしい。将来的には大津以外からの来場をさらに呼び込むため、船による移動なども検討したい、など意欲的なご発言もいただきました。

梶本社長からは、定型化しているクラッシクを変えたいとの思いで革新的なことをしてきたが、滋賀での開催は、進化し続け、他地域との連携や広がりを生んでいる点が素晴らしいとのお褒めの言葉をいただきました。

また、私からは、人が自ら育つ文化力・教育力が大事であること、このイベントが琵琶湖を取り巻く5つのまちに広がっており、滋賀の水辺をつないでいること、自然とともに日々の暮らしの中で魅力ある文化を育み、誰もが誇りや愛着を持てる地域を目指す文化振興基本方針についてお話をさせていただきました。これはまさにラ・フォル・ジュルネの目指す「革新」と合致していると感じています。

今回の来場者は、過去最多、のべ約4万人になる見込みとの発表がありました。しかも、そのうち10歳未満の子ども達が29%もいらっしゃるというアンケートの結果も出ております。毎回そうではありますが、今回の成功も、マルタンさん、梶本社長、近藤名誉顧問、ラ・フォル・ジュルネ推進委員会の皆さん、ボランティアの皆さん、そしてスタッフの皆さんなど多くの方々のご努力、ご協力があってこそです。心から感謝を申し上げます。

ウィーンとプラハへ音楽の旅をし、びわ湖も堪能できる3日間。会場全体が一流の音楽と沢山の笑顔に満ちあふれている、まさに「熱狂の日」音楽祭の名にふさわしいプログラムでした。私は、文化力は日本が世界に対して発信できる誇りだと思い、その一躍を担えればと考えています。次の5年、10年、15年に向けて新たな挑戦を期待します。

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