2キロの琵琶湖遠泳を泳ぎ切ったさわやか笑顔、見て下さい! びわスポ大 「野外三大実習」最後の「水辺実習」のトリを飾る「遠泳」。2回生が4つのグループにわかれ、本日は第二グループがさきほど近江舞子浜からスポ大艇庫前に到達。72名が70分かけて泳ぎ切りました。9月14日。(また長いです^_^)
1年生入学時にまともに泳げない生徒が約40名、繰り返しの補講で全員参加を基本としてプログラムが始まっています。今日は72名を4列に組み、泳力のある生徒を前方に配置し、泳力の弱い生徒を真ん中にはさんで、その周囲には、水泳部の学生50名がとりまいて、さらにその外側には、野外スポーツコースの学生30名がカヤックで応援に。その外には地元漁師さんの協力で漁船を二隻配置。他大学からの非常勤の先生の応援もいただいています。
今回のグループには野外スポーツコースの学生さんが「遊泳体験と達成動機の変容との関係」という卒論を計画しており、「事前」と「事後」にアンケート記入が求められました。卒論研究の結果が楽しみです。
そもそも日本の遠泳の歴史をみると、最初は軍事目的で中世に鎧を着て静かに敵地を泳ぐようなところから始まっているという。江戸時代になって、戦争目的がなくなってくると、「観せる水術」として、「観海流」という日本泳法が発展し、陣太鼓にあわせて掛け声をかけながら、陣笠や鉢巻、など「見世物」としての遠泳が人気を博したという。明治以降は、鍛錬として軍隊教育や学校教育でとり入れられ、水泳が一般的になると、海水浴場などで遠泳大会が催されたという。
ただ全国の大学スポーツの現場で、びわスポ大ほど大規模に、全員参加での遠泳はめずらしいようです。このような実践が可能となるのも、野外スポーツコースや水泳・水球の専任教員、7名の助手、そして学外からの非常勤の先生、学内の水泳部や野外スポーツの学生、地元の漁師さん、本当にたくさんの方たちのおかげです。万一の危険性をも最大限避けながら、学生育てに効果のある野外プログラムは今後も続けていきたいと、学長としても願っています。