滋賀エコ・エコノミープロジェクトの総会に出席。県の低炭素社会条例の成果について紹介。
4月16日(水)、午後は、滋賀エコ・エコノミープロジェクトの総会に出席し、滋賀県と経済界とが協働して取り組んできたプロジェクトの理念と実践が、新たなステージで展開されることに期待するとともに、県として事業者の取り組みを応援させていただきたいとご挨拶を申し上げる。
特に、滋賀が全国に先駆けて用いた、製品の「貢献量」という評価手法は、事業者の皆様の低炭素社会づくりへの貢献度合いを、製品の生産時のCO2削減だけでなく、製品の使用時のCO2削減にも注目し、製品のライフサイクルトータルで評価するものです。
ものづくり県である滋賀の事業者が幅広く低炭素社会づくりに貢献していただいていることを力強く発信していきたいと思います。
温暖化対策は、農林業や防災など他の分野にも影響をする大変重要な取り組みの一つです。経済界の皆様にもこれまで以上のご協力を賜るようお願いをさせていただきました。
また、その後の東京大学名誉教授の山本良一先生による記念講演では、2050年頃には、地球上の約50億人が「温暖化地獄」に住むことになるという、非常にインパクトのあるお話をいただきました。
温暖化地獄とは、歴史的な気候変動の幅を超えたclimate departureに突入した状態のことであり、多くの生物が絶滅する可能性があります。しかもその温暖化の影響は発展途上の地域が多い熱帯の地域から出始めるとのこと。
温暖化対策は、倫理や正義の問題でもあり、他地域や将来にツケを回すことはあってはならないとの講演に大変共感をいたしました。
先生のお言葉にもありましたが、滋賀エコ・エコノミープロジェクトは、まだ第一段階です。次の、新たなステージに向けて着実に歩みを進めてまいりたいと思います。