Facebook 2014年4月21日

平成21年に中止を決断した芹谷ダムの水没予定地であった彦根市笹尾地区と多賀町水谷地区を訪問。地域再生に向かう住民の皆さんとふれあい、永年の胸のつかえがおりる記念すべき訪問となりました。

4月20日(日)、朝から湖東方面へ向かう。芹谷ダムの水没予定地であった彦根市笹尾地区と多賀町水谷地区を訪問。芹谷ダムについては、平成21年1月に河川改修の方が早期にかつ低予算で確実に治水対策ができると判断し、中止を決定しました。

それ以降、地元の皆さんが生まれ育った地域で、引き続き安心して暮らしていただけるよう、地元の彦根市や多賀町にも協力をいただき、地域整備に取り組んできたところです。

まず、笹尾地区では自治会の孫工(そんく)自治会長さんのご案内で、改修予定の家屋やカキツバタ群落がある芹川源流湿原など、集落内を見せていただく。

水谷地区については、昨年3月に訪問した際にお話のあった急斜面の崩壊対策や県道のバイパス整備事業の状況を視察。また、水谷地区むらづくり懇話会の皆さんによる「こんにゃくいも畑」を見せていただくとともに、「多賀町地域おこし協力隊員」としてこの集落に昨年移住されている染森さん、この4月から新たに移住された山下さんと谷さんからもお話を伺うことができました。

家屋の改修や、立ち遅れていた道路や河川などの社会資本整備も進み、水谷地区ではUターンされたご家族もいらっしゃるなど、地域に元気が戻りつつあることを実感できました。

2006年、8年前の知事就任時以来、ダム中止という政策変更で、地元の皆さんに大きな迷惑をかけてきたその決断に、多くの方がご納得いただいているようで、大変ありがたく、また、ダム建設中止を決定した責任者として少しほっとしました。関係の皆様に感謝申し上げます。

先頭に戻る