「滋賀県がん医療フォーラム」に出席。「滋賀の強みを活かした心と体に優しいがん医療」について鼎談。
2月11日(火・祝)。昼から、県がん診療連携協議会主催の「滋賀県がん医療フォーラム」に出席。
第5回目となる今回は、滋賀における近未来のがん医療の在り方を提示することを目的に開催されました。
第1部は、国のがん政策の第一人者である愛知医科大学の上田龍三先生による「国民がみんなで支えるがん医療」と題した基調講演。
日本人の3人に1人ががんで死亡する中、患者の最善の利益を考えた多職種連携による包括的な支援や、がんを通じて命の大切さを伝える学童教育の重要性など、今後のがん医療の大きな方向性をお話くださいました。
第2部は、県がん患者団体連絡協議会会長の菊井津多子さん、県がん診療連携協議会会長の笹田昌孝成人病センター総長、そして私も参加しての鼎談。
患者、医療者、行政というそれぞれの立場から「滋賀の強みを活かした心と体に優しいがん医療」について意見を交わしました。
私からは議員提案により成立した「県がん対策の推進に関する条例」や来年度予算案に盛り込んだ「県がん対策推進基金」などについてお話しました。
上田先生からは「行政、患者、医療者が一体となったビジョンにあふれている。私も滋賀の住民になりたいくらい」と嬉しいコメントをいただきました。
第3部は、「遺伝性乳がん・卵巣がんの予防的切除」「子宮頸がんワクチンの有用性と副作用」「臨床試験(治験)に参加するには」という3つのテーマで、それぞれ県内の医療関係者の方から最新の情報を話題提供。
200名を越える参加があり、その多くの方ががん患者・その家族ということでしたが、滋賀県の強みである「人の力」や「自然の力」を活かして、地域完結型でがん医療を進めていくことが大切であることを共有できたフォーラムとなりました。
なお本日の発表資料は、県HPの「かだ便り」の「講演記録」に収録いたします。