Facebook 2014年2月23日

未来政治塾25年度第11回講義。「環境保全と両立する防災・減災」

2月22日午後、大津市内で開催。「災害対策のためには自然環境の破壊は受忍せざるを得ない」という考え方があります。たとえば「ホタルか人間の命か?」というような選択肢です。もちろん人間の命が大切です。同時にホタルも守れるような理念、方法はないのでしょうか。

この難しい問題に対して、防災・減災を求めながら同時に、生物多様性の仕組みを埋め込む理論的意味について、多様性戦略を練る涌井雅之さんから語ってもらいます。災害が多い日本には災害を「いなし」ながら、生物多様性を維持してきた伝統がある。「流域治水」もそのような考え方の一つ、と評価いただきました。

また町づくりの中で「防災も生物多様性も、文化の多様性も」と、実践の姿が兵庫県豊岡市に見られます。氾濫をもたらす河川は、一面では豊かな生き物の宝庫であり、コウノトリはその象徴です。その蘇りを企画し、マネッジしながら「命への共感」を柱に見守り続けてきた当事者である中貝宗治豊岡市長の実践は、感動的物語でした。

受講生の皆さんと共有し、コウノトリやトキが関西、日本全域で飛び回る日本を取り戻す未来について、語りあいました。

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