Facebook 2015年1月20日

琵琶湖と中国洞庭湖の40年来の姉妹交流が、いよいよ湖沼環境改善の共同プロジェクトに育ちました。1月15日。

武村知事時代、今から40年ほど前に、「近江八景」のふるさと、中国洞庭湖とのつながりをつくりはじめたのが、武村県政生みの親の細谷卓爾さん(今、「チームしが」事務総長です)でした。

私自身は琵琶湖研究所研究員時代の1983年に細谷さんたちがつくられた「第一次湖南省環境視察団」で洞庭湖を訪問。麦わらのわら半紙工場などから、無処理の排水が河川や湖に流れ込んでいる場面は衝撃でした。

「環境保全よりも経済成長!」と言っていた中国も、滋賀県が湖北省で湖沼会議を開催した2007年頃からかわってきました。「環境も経済も両立を!」という「両型経済」を北京政府として主張しはじめました。

私自身、知事に就任して、湖南省との姉妹協定25周年、30周年の企画をすすめ、環境保全の覚書も交わしました。琵琶湖博物館と湖南省博物館との相互協定など、幅広い交流をすすめてきました。過去30年間に滋賀県で学んだ研修生は190名を超えました。

今回こうして、洞庭湖保全をめざしての実質的な交流がすすんだこと、うれしいです。琵琶湖モデルは研究や企業の提供できる「ハードシステム」だけでなく、行政の制度設計や経済など「ソフトシステム」に加えて、人びと水や環境とのかかわりを精神・文化的に深める「ハートウェア」も包み込んでいます。いわゆる住民参加です。この点での中国での進展もおおいに期待したいです。

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