Facebook 2014年1月8日

平成25年度田園自然再生活動コンクールの「子どもと生きもの賞」を受賞された「せせらぎの郷」(野洲市須原)の皆さんが、地元の子どもたちと一緒に報告に来てくださいました。

1月8日(水)。いくつかの協議の後、地域環境資源センターが主催する平成25年度田園自然再生活動コンクールの「子どもと生きもの賞」を受賞された「せせらぎの郷(野洲市須原)」の皆さんが、地元の子どもたちと一緒に報告に来てくださいました。

生き物がいっぱいの豊かな水田環境を取り戻すため、地域ぐるみで生物多様性に配慮した農業「魚のゆりかご水田プロジェクト」に6年前から取り組まれています。

今回、この活動を核として、「生きもの観察会」や「農業体験」などを通じて、「米・湖魚などの伝統食や伝統文化」を子どもたちに継承する環境教育を進められていることが評価されての受賞です。

私自身、平成21年6月21日にこの須原で開催された「魚のゆりかご水田交流会」に参加し、水路で子どもたちと一緒になってニゴロブナの稚魚をつかんだことを思い出しました。

この地域では水田のオーナー制度に加え、6次産業化としてフナズシづくりや、お酒づくりも進めています。こうした活動を通じて、水田をフナやナマズがにぎやかに泳ぐ琵琶湖の原風景をいつまでも残してほしいと思います。

そもそも、魚のゆりかご水田事業は、1990年代初頭の琵琶湖博物館時代の水田総合研究から提案されています。かつて湖岸の水田には、琵琶湖から産卵直前のニゴロブナやナマズがあがってきて、「うおじま」という状態であったことから発想された事業です。

こうして、まさに生物の多様性が文化の多様性をはぐくみ、子どもたちの学びや遊びの場となって次世代に受け継がれていることが何よりもうれしいです。

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