Facebook 2014年1月20日

「元気な地域づくりに挑戦する」、未来政治塾1月18日開催。“地域力創造”政策の立役者 椎川忍さんと 民俗研究家 結城登美雄さんをお迎えする。

「霞ヶ関」「東北」「滋賀・琵琶湖」の地域再生の実践が響きあう対話の場、ありがとうございました。

まず最初の写真は未来政治塾・塾生の手づくり懇親会でのゲストお二人を迎えてのスリーショットから。

総務省で”地域力創造”という概念を自ら提案し、全国の公務員が地域に飛び出し活躍できる舞台づくりをしてこられた椎川忍さんからは、元気な地域づくりの秘訣は何なのか、首長や議員も含めて地域づくりの主役育てについて、緊張感ある実践から学ばせていただきました。

椎川さんの問題提起では、今、共感できるキーワードは「脱近代」か「超近代」か?

ゆき過ぎた近代主義による制度疲労を起こしている日本社会の再生は地域から、という実践を伴った主張は説得力がありました。企業にいても、地域にいても、家族にあっても、身につまされる経験は多いのではないでしょうか?

民俗研究家の結城登美雄さんは、東北地方を中心に、自ら語ることの少ないおばぁちゃんやおじぃちゃん、生活者の人生実感に丁寧に寄り添いながら、「ここで生きていけば子どもを安心して産み育てることができる」という、今、都会が失っている食と農が確保された子育て条件をさりげなく、なにげなく、本質を語ってくださいました。

3.11でわかったことは、食と暮らしの自給力を農村部でも失っていた、そして今「東京のエライ大学でた人たちが東北で学びたい、生きていきたい」と言って結城さんのところを訪れる人が増えているということ。

滋賀県でも、今、農と林と水産、その大地と自然の力を信じる人たちが増えています。

滋賀県内での新規農業就業者はかつて年間20人ほどだったのが、昨年は100名まで増えました!

嘉田が滋賀県で地域の皆さんと実践してきた「ないものねだりではなく あるもの探し あるもの活かし」の「もったいない政策」が結果を出し始め、そして哲学としてあい通じるところが刺激的でした。

水道型の「マネー資本主義」社会システムにプラスして、湧水型の「里山資本主義」社会システム、つまり「近い水」「近い食」「近いエネルギー」「近いケア」で、みんなでくらしをつくりだす自律型システムを、という主張は今、多くの人が求める安心の源。

霞ヶ関からの立場と地元からの立場、その違いの中にも共通する哲学と思想がこめられている事に未来への希望を埋め込み、語りあいました。

霞ヶ関、東北、滋賀の三者の実践が響きあう対話の場、ありがとうございました。

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