Facebook 2014年1月20日

滋賀県は、県立成人病センターに「聴覚・医療コミュニケーションセンター準備室」を設置。本日、アドバイザーご就任いただいた京都大学の伊藤壽一教授の訪問を受ける。

1月20日(月)。成人病センターのアドバイザーにご就任いただいた、京都大学の伊藤壽一教授が知事室を訪ねてくださいました。成人病センターの笹田院長、林副委員長とともに、これからのセンターの活動について、改めてビジョンをお聞きしました。

伊藤先生は内耳再生分野の世界的推進者(権威)で、病院のみならず産学官との連携で聴覚器医療の再生拠点を成人病センターに設置しようとしている県にとっては、大変心強いアドバイザーです。平成初期には大津日赤で臨床もなさっておられ、滋賀県にも馴染みの先生でもあります。

滋賀県では、これまでから、県立成人病センターに設置している研究所を中心に、最先端医療技術の開発などを行ってきました。昨年には、国内でもはじめての「病理診断ネットワーク」(さざなみネット)の開発に成功し、今、臨床にはいっています。

この研究所と成人病センター、県立小児医療センター、滋賀県南部に集中しているモノづくり企業技術という資源を連携・活用して、日本国内で未着手の「聴覚器医療」を先導する拠点について、昨年から政府に要望をしてきました。

聴覚については、先天性の高度難聴児が毎年1000人以上生まれていること、また高齢化の中で患者が増え続け、40万人以上おられるということ。治療方法の人工内耳の開発や、利用実践などで日本は出遅れており、国内での拠点が必要と国も考えています。

その拠点整備のための、キーパーソンが伊藤教授です。難聴に悩む患者さんにとっての福音となるだけでなく、今後日本の成長産業としてiPS細胞利用などでも期待される医療技術開発上からも期待ができる分野です。

県としても、成人病センターの設置者として、地元守山市や医療機器開発の実績がある企業などと協力しながら、医療・産業政策に責任をもつ県としても拠点整備を進めていきます。

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