ふたつの会議に参加 ①関西広域連合と関西経済連合会との意見交換会、②関西広域連合委員会、関西全体での観光振興、防災、また琵琶湖・淀川水系問題等について話し合う。
1月23日(木)午後、大阪市内での関西広域連合と関西経済連合会との意見交換会に出席(参加者名簿有)。関西電力の森会長をはじめ、関西企業経営者の皆さんからは、海外からの観光誘客や文化政策、リニア新幹線など、関西のこれからの課題や問題意識、政策の提案などをお聞かせいただきました。
本県経済界からも、県商工会議所連合会の会長として、滋賀銀行の大道頭取がご出席、関西ならではの環境産業を活かした水環境ビジネスや中小企業振興について、発言くださいました。
私からは、関西の強みは大都市と共存する農山漁村であり、関西での観光戦略には農村生産の現場訪問などFOOD ツーリズムなど体験や農業、自然を活かしたはば広い分野を活かせること、今後の中小企業の人材不足には、若者、女性など多様な人びとの創業支援などの戦略が必要と発言しました。
その後の広域連合委員会では、次期広域計画や補正予算、関西版マスターズ大会などについて協議。
報告事項として私からは、この冬の関西の電力需給状況(昨日がこの冬最大、89%に収まりました)と、琵琶湖・淀川水系問題で、今月16日の「検討の場」会議で近畿地方整備局から提示された、丹生ダム建設は「有利ではない」(実質的な中止表明)について説明させていただきました。
昭和43年の予備調査から45年以上もの間下流都市部のために翻弄され、墳墓の地を去らざるを得なかった40世帯の水源地の皆さんの思いなど語らせていただきました。
方針転換された丹生ダム建設事業に対し、当初は利水目的で参画いただいていた京都府、大阪府、兵庫県の各知事からも、ダム建設のために移転を余儀なくされた地元の皆様の心情を考え、今後の誠意ある対応への理解を示していただきました。
県としても、国の支援をいただきながら河川改修や地域の元気づくり、森林保全などに智恵を絞りたいと思います。
「水を流す上流は下流を思い、水を受け取る下流は上流に感謝する」。「飲水思源」を基本に、広域連合という枠組みにより、これまで国経由で、直接の交流が難しかった広大な琵琶湖淀川水系の流域自治が動き出しています。