滋賀県危機管理センター新築工事起工式を主催。
1月29日朝、県庁本館のすぐ東隣に建設される滋賀県危機管理センター新築工事起工式に主催者として臨む。寒い中、多くの関係者の方にご出席いただきました。
2006年に知事に就任してまず力をいれてきたのが、防災・減災問題でした。地震、風水害、新型インフルエンザの対応に部局横断で対応できるような仕組みをつくると同時に、東日本大震災以降は、原子力災害対策にも力をいれてきました。
組織的対応をする中で、課題となってきたのが、危機管理を担うための物理的・情報的空間の不足です。昭和14年建設の現在の県庁本館の2階で小さな防災危機管理室がありますが、手狭でマスコミさんなどの出入りも不自由で、耐震性にも課題があり、センターの整備は、滋賀県にとって長年の課題でした。
そうした中で発生した昨年の台風18号災害。今後もあのような水害や、大地震や原子力災害などが万一発生した際に、被害を最小化するために、消防、警察、自衛隊などに結集してもらって迅速・的確な災害応急対策を展開する「危機管理の拠点」としてのセンターです。災害時にはプレスの役割も大切であり、プレスセンターも含まれています。
また常々私自身、職員にも伝えておりますが、普段できていないことは緊急時にはなおさらできません。「生活防災」という理念のもと、平時にも、自助・共助・公助の仕組みをつくるソフトの連携の拠点となるよう、県民の皆さんに研修や交流の場としてもご利用いただけるような工夫もしております。
「もったいない県政」の元、財政をやりくりしながら、予算を精査してのようやくの未来の安心への投資、大変感慨深いものがあります。
24時間、365日の危機管理の拠点整備により、安全・安心な滋賀づくりが一層すすむよう、県民の皆さんにも興味を持っていただければ幸いです。