Facebook 2015年5月12日

5月12日、滋賀県議会で女性議長誕生。西村久子さん(71歳)が選出されました。全国二例目、現職ではひとりという。西村久子さんは、彦根市・犬上郡選出で県議会三期目の自民党議員です。(また長いです、ごめんなさい)。

全国で二例目、しかも現職では全国47都道府県議会で一人しかいない。そんなに前例がないということがまず驚きです。地域自治は女性政治家が増えてこそ実現できます。西村久子、滋賀県議会議長には頑張ってほしいです。おめでとうございます!

一方女性知事は過去5人という。私自身、女性知事として2006年の当選時、五人目女性知事と言われました。一人目は大阪府の太田房江さん、二人目は熊本県の潮谷義子さん、三人目は千葉県知事の堂本暁子さん、四人目は北海道の高橋はるみさん、そし五人目が滋賀県、嘉田由紀子でした。

2006年に私自身が知事就任時、女性政治家をもっとふやせたら、特に特定の政党理念に縛られず、どちらかといえば生活を守る、農業や子育てなどの保守経験の女性政治家が増えてほしいと思っておりました。西村さんは水田を耕しながら米と大豆を育て、お豆腐屋さんを自ら経営してこられた「生活者」です。

というのも私が育った埼玉県本庄市のわが家は農家でしたが、昭和30年代の本庄市をより文化的・教育的発展をめざしてわが父(渡邊康雄)は、早稲田大学を本庄に誘致しようとした市議会議員でした。その父の跡をついで、姉(明堂純子)は保守政治家として昭和50年代から本庄市議会議員として活動しておりました。数年前、本庄市議会議長もつとめました。

上越新幹線に「本庄早稲田駅」を誘致した、その地域振興にわが父と姉は、17億円もの地元寄付金を集め、力いっぱい貢献していました。その姉(明堂純子)から教示をうけ、逆に滋賀県の栗東新幹線新駅の必要性の低さを学びました。地元での負担金など、住民意識の熟度は低く、基本は滋賀県頼みであり、地元の必要性の意思表示は低いということがわかりりました。それならあえて栗東新駅は不要ということを2006年の滋賀県知事選挙では判断させてもらいました。

さて、2006年当初から、滋賀県でも子育てや環境保全を重要視する保守系の女性政治家が増えてほしい、と思っておりました。その時に、当時、彦根市議会議員で彦根市議会議長もしていた西村久子さんと出会いました。生活保守の女性政治家が増えてほしいと願い、2007年の滋賀県議会議員選挙では、当時の「対話の会」の皆さんと相談の上、西村久子さんを全力で応援させてもらいました。

実は西村久子さんの地元、彦根市甲崎地区は、私が1974年にアメリカのウイスコンシン大学の大学院生の時に、滋賀県に戻り、地元訪問をさせていただき、地域環境の重要性を学ばせてもらった地域でもあります。西村久子さんのお母さまに、生活改善組織の共同炊飯の仕組みなど、いろいろ教えてもらった記憶があります。それが、私が西村久子さんを2007年の県議会議員選挙に応援させてもらった原点でもあります。

見事当選した後、西村久子さんは、2008年から2009年の滋賀県議会を揺るがした大戸川ダム問題でも、「ダム建設の緊急性は低い」という嘉田知事意見に対してきちんと意思表示をして下さいました。当時の自民党系の議員さんは皆「大戸川ダムは必要」という主張をしました。それに対して西村久子さんは「退席」という形で、自民党意見には賛成しませんでした。西村さんの政治家としての「仁義」であったと思います。

西村議長、どうか生活者としての原点を忘れずに、三日月県知事と協力しながら、滋賀県民にとっての最善の議会運営をお願いいたします。

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