Facebook 2015年8月25日

環境系の講演と対談を京都(「環境市民」入門講座・野の塾)と大津(「ぼてじゃこトラスト」20周年記念)で。8月22日(土)・23日(日)。

「環境市民」は、1992年、ブラジルのリオデジャネイロで地球サミット(国連環境開発会 議)が開かれた年に、純粋な「NGO」として京都で誕生しました。

地球規模の環境問題を視野に入れ、地域で実践活動を行い、戦略的な行動提案をできるNGOとして活動を展開し ています。

滋賀県知事に就任前、特に京都精華大学の教授をしていた時代には理事としておつきあいをいただいていたお仲間の皆さんにお声をかけていただき、「森・里・湖のつながりと自然調和社会~琵琶湖研究40年、知事8年の経験から~」として8月22日に京都で講演をさせていただきました。

今回は特に、高島・余呉・木之本で発見され・保全の必要性が高いトチノキ水源林のことなどくわしく紹介しました。

後半には杦本育生代表と対談をさせていただきました。「なぜ生活環境主義を主張したのか?」「知事となってみえてきた政策実現の有効な手法は?」「「若い人を巻き込むための工夫」など大変ビビッドな内容の対話となりました。

8月23日は、こちらも環境活動グループとしては老舗の「ぼてじゃこトラスト設立20周年記念」でお招きいただき、「近い水、近い人、近い生き物こそ、子育て滋賀の宝」として講演いたしました。

かつては琵琶湖周辺にあふれるほどたくさんいて、子どもたちからも「アホボテ」などと揶揄されていたボテジャコは今や絶滅した種もあり、貴重種です。端正な姿に魅了されるファンも多いです。

「ぼてじゃこトラスト」は徹底的に、子どもと魚・身近な水辺をつなぐ、という実践活動をしてきて、琵琶湖博物館の「はしかけグループ」とも深く連携しています。

みっつの子どもグループの発表も迫力でした。

魚つかみからふなずしづくりの食文化まで環境学習を文化領域までつないでいる「エコキッズ」、平成元年からはじまったホタルダスの系譜から生まれてきた「千丈川・ホタルの学校」、田んぼでボテジャコを飼育・観察している「ぼてじゃこ腕白塾」です。

改めて滋賀県内の子どもたちの実践活動の幅広さと奥深さをじっくり楽しみました。1980年代から90年代に滋賀県環境政策と連携して、琵琶湖研究所、琵琶湖博物館活動の中でまいてきた種が確実に芽をだし、育って花を咲かせています。

 

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