びわこ成蹊スポーツ大学と大津市の間で、「教育やスポーツ振興をめぐる協力に関する協定書」が結ばれました。越直美市長と私がサインをして正式の発足。3月30日(少し長いです)。
大学発足の2003年直後の2006年(平成18年)に結ばれた協定を、これまでの経験とスポーツへの社会的需要が高まってきた今の時代状況を反映してバージョンアップを行いました。スポーツや教育分野への限定から、地域振興や観光なども含めてのより広範囲の協定となりました。以下の7点です。
(1) 健康増進や生涯スポーツの振興
(2) 競技力向上と障害者スポーツ振興
(3) 子どもや青少年の教育・健全育成
(4) 環境学習をはじめとする生涯学習の振興
(5) 地域活性化や観光・経済・産業の振興
(6) その他 小学校、中学校でのインターンシップの受入など
越市長からは、「大津の子どもたちのためにも国体やオリンピックに向けた競技力向上や様々な指導などのさらなる連携をお願いします。特に中学校のクラブ活動では指導者が不足しており、その補強をお願いしたい」とあいさつがありました。
私からは、「アスリート育成強化のために、教員を増強してのアクティブラーニングの展開や、スカイレストラン付きの新棟建設、学生駐車場と多目的グラウンドの設置、女子寮の設置、宿泊型ラーニングコモンズの検討などを行なっており、大津市の地元の人材育成にも協力したい」また「教員志望の学生にとっては現場での学びは大きな経験になり、こちらからも学生受け入れをお願いしたい」と申し上げました。
また後半では、教育分野における連携の個別協定の締結をめざして、越市長及び井上教育長なども参加をして、小・中学校における保健体育の教科研究における連携や運動部活動の指導者派遣などの具体的協議を行いました。
またここ数年大津市北部の伊香立中学校とびわスポ大学で進めてきた「女子生徒の参加しやすい運動部活動づくり等」の実践的中大連携プログラムの結果についても成果を共有しました。
このような提携は「単なる形式」と思われる方もおられるかもしれません。正直、私もそう思っていました。しかし滋賀県知事としての経験から、大きな組織として職員や関係者が心をあわせてその方向にむいていくためには有効な手段の一つであることを学びました。
それゆえ、びわスポ大学としては、私は就任後、長浜市、滋賀県、甲賀市、と協定をむすび、今回の大津市の再協定で4件目となります。
ただもちろん大切なのは、協定というレールの上にいかに魂の込められた列車を走らせるかです。これからが試されます、お互いに!