Facebook 2016年4月10日

「水と文化研究会・つなぎの会」で湖北高島市・海津の桜と湖岸の橋板見学。満開のタイミングにあわせて、湖上から桜見学と、湖辺の生活文化、橋板(はしいた)の守(もり)をしておられる小多さん訪問。4月10日。(長いです)。

琵琶湖岸に、湖と近い水の生活文化を蘇らせようと昨年から活動を再開した「水と文化研究会・つなぎの会」。南比良地区の橋板再生の計画をいっしょにねっている中村正さんや中村利男さんたちがご夫妻で参加くださいました。

また昔からの湖畔住民の方たちとあわせて、生活文化を海外の人たちに小グループのツアーとして紹介している森聖太さんや川口洋美さん、子どもさんなど、多彩なメンバーです。今日は針江浜に車で集合、その後、針江の漁師、石津さんと美濃部さんの二艘の船で海津へ。

SUP、カヌー、桜見学船など、昔と比べると、最近は湖上からの見学がにぎやかになっています。車での一方通行の流れとくらべると、湖上からの見学は自由度が高く、琵琶湖畔ならではの桜の楽しみ方といえるでしょう。マキノ駅からは、マキノボランティアセンターの皆さんなどが、シャトルバスの運行と案内をしてくださり、喜ばれています。

さて、海津ですが、かつての日本海と琵琶湖をつなぐ主要な交通路・湊であった風情を残す石積み湖岸や、淡水ゆえに直接に生活用の飲用水として使われていた琵琶湖と暮らしをつなぐ橋板などの生活文化が今も息づいており、2009年に滋賀県で二番目の「重要文化的景観」に指定され、昨年2015年には「日本遺産」にも指定されています。

水道や下水道が導入され、今や古臭い・時代遅れと言われそうな湖水と人をつなぐ橋板ですが、縄文・弥生の時代から連綿と受け継がれてきた琵琶湖ならではの淡水湖畔の暮らしぶり、生活文化を写す風情はなぜか心が休まります。

この風情、皆さん、どう思われますか?

最後に、昭和30年代南比良の湖岸の暮らしぶりを「心象絵図」で表現した「南比良ふるさと絵屏風」の湖畔部分を紹介します。

海津は、日本酒・ふなずし・醤油など、発酵文化の拠点でもあります。名酒「竹生嶋」を生み出す吉田酒造では、京都精華大学の教え子の北井香さんが、はっぴ姿で、お酒の売り込み。うれしい、偶然の出会いでした。

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