Facebook 2016年5月12日

「カヌー」「自転車」「トレッキング」など、人力により、日本の海・湖・川・里・山の自然や文化を体感しようというコンセプトで始まった「JAPAN ECO TRACK」の推進協議会に参加。mont-bell の辰野勇代表の呼びかけで、今日本各地に登録地域が広がっています。5月12日。(また長いです^_^)。

国土の半分が山(あるいは森)という日本は、「海から山」がほどよい距離にあります。ここに目をつけ2009年に始まった「SEA TO SUMMIT」。「境港から大山へ」が一号ルートです。日本全国にこのようなルートはいくらでもありそう!

カヌーから自転車など乗り換えも自由。必要用具はポイント地点でレンタル などができ、案内表示やルートマップも整備されているというサービスが埋め込まれている。もちろん途中のレストランや歴史・文化的見どころも案内されています。登録地点が今全国に3箇所。鳥取県:境港・大山、京都府:由良川・大江山、長野県:信越自然郷。

たちまち、琵琶湖周辺でも、東近江市が「琵琶湖から鈴鹿へ」、米原市が「琵琶湖から伊吹山」へ、そして長浜市が「琵琶湖から湖北戦国の地(小谷山・賎ヶ岳・余呉湖)へ」などのルートを提案し始めています。

きょうの協議会では、代表理事の養老猛司さんから、いくら文明が進んでも人間には自然と付き合うための「自然能」が、「社会脳」などとともに必須であり、このプロジェクトを広めていく現代的意義は大きいと挨拶があり、その後の意見交換はそれぞれ経験豊かな人たちが具体案をたくさん出されました。

中でも、今年間2000万人にならんとする海外からの来訪者が、意外とこのような個人や少人数での自然ツアーを希望し満足度が高いのでは、という意見で全体盛り上がりました。

私からは、今琵琶湖辺に来られる外国人の方たちは、日本人には当たり前の田んぼや農業・漁業などに興味がある人たちも意外と多く、自然ツアーに生活文化を入れることがより深い日本理解につながるのではないか、と意見を述べさせてもらいました。

今日はメンバーに宮城県から畠山重篤さん(森は海の恋人・提唱者)がお見えで、10年ぶりの再会を喜びました。東日本大震災で完全に破壊されてしまったカキ養殖場が5年経ってだんだん復活しているということ。

2004年、米山俊直先生たちと気仙沼を訪問した時のこと、お互いに思い起こしました。白ワインボトルをもってやおら海辺を歩き出す畠山さん。しばらく歩いて目の前の海辺で野生牡蠣をかき取りその場でいただく!これ以上美味しいカキも白ワインも、その後私は経験しておりません!そんな話題で盛り上がり、5年間の立ち直りに深く感動したこと、お伝えさせていただきました。

最後に辰野代表と、「高輪 mont-bell ビル」前で記念写真。浅田次郎原作の「柘榴坂の仇討ち」で有名な坂道に面しており、品川駅から5分という一等地にあります。地階のレストランも自然感覚いっぱいの快適空間です。

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