3月13日(金) 1970年大阪万博の跡地につくられた「万博の森」を、この森を数年に亙り季節毎に丹念に訪問し、2024年9月に『奇跡の森 EXPO‘70』という写真集に編集、出版した写真家の畑祥雄さんにご案内いただき、鈴木大輔さん(アートローグ主宰)とともに歩きました。そもそも1970年万博の企画運営に深くかかわっておられた故梅棹忠夫さんが、183日間の万博のあと、当時の宮沢大蔵大臣に直訴してビル群に変わる予定だった跡地に緑地を生み出すことを提案、了承をいただいたということ。その責任者に吉村元男さん(造園プランナー)を任命して600万本の草木を植えてから50年。吉村さんの「森が都市を変える」「都市は野生で蘇る」などの思想性がたっぷり反映された森林が育っています。また2025年万博の「静けさの森」にはここから700本の樹木が移植されて、70年万博と2025年万博をつないでいます。写真中心に紹介します。







万博跡地という瓦礫の山だったという土地の土砂や瓦礫をつみあげて、周縁部には高速道路の騒音と汚染大気を遮断する丘をつくり、高木を配置し、そこに瀧をつくり、森林内にくまなく水を循環させているという水循環の仕組み。元は雨水で中心部の「大地の池」で貯留して、そこから標高が高い瀧まで地下でポンプアップして、園内の水路や水田などに配水しているという。水の深さは15センチ以下として、子どもがおぼれない深さとして配慮しているという。ただ最近、ポンプの故障で水循環がうまくいってないようです。



圧巻は、展望タワーからの太陽の塔や国立民族学博物館の建物、公園外の阪大病院のビルやはるかかなたの大阪市街地のビル群を、その周囲を囲む丘陵地帯だ。スギ花粉飛散日だったのでできるだけ速やかに退散しましたが十分に楽しめます。また森の上をあるく「ソラード」も樹木の種類や鳥の声を楽しみながら、中には「集音装置」や「動物の目になって色づけできるパネル」など、吉村さんの遊び心が存分に埋め込まれています。また階段部分もあえて石の配置を不揃いにしていて、デザイン的にも工夫がこらされています。


「自然観察学習館」では、動植物の種子や葉っぱの展示、また淀川水系の魚類も水槽展示され、二ゴロブナにも出会いました。またモリアオガエルもこの館内で生まれた個体が政調して展示されています。館のマネージメント職では森香織さんという方がとりまとめをしておられるようで、京都精華大学の芸術学科を卒業しておられるようでかつて奉職していた大学の卒業生が活躍してくれていることがうれしかったです。


実は2025年大阪・関西万博の跡地利用もいろいろなアイディアがあるようですが、私たちは鈴木さんたちといっしょに「アートとグリーン」を夢洲に創生できないか、提案をしていく組織づくりに動いています。滋賀や京都も含めて、関西の廃棄物を受け止めてくれた夢洲に、関西全体の水源の樹種などと関連づけた森と緑の創生ができないか、今後、研究をしていきます。