2月18日に特別国会が召集され、7月17日まで150日の国会がはじまりました。2月8日に当選した新しい衆議院議員を迎え、今国会に提案される議案が65件以上あり、その連日の事前審査、そして開会式から本会議と日々の会議におわれています。今日は、昨日の新聞で大きくとりあげられた「日野町事件 再審決定」について、報告します。(長いです、すみません、1500文字)
「冤罪(えんざい)」とは「無実であるのに犯罪者として扱われること」であり、自分が手を下していないのに殺人犯として警察権力のもと身体拘束され、その後、裁判過程で有罪になり、罪をつぐなわされる・・・国家による権力行使ですが、ここに誤りがあったらどうなるのか。最近大きな関心を集めた静岡県の袴田事件がありますが、滋賀県では湖東記念病院での西山美香さんの冤罪事件と、故阪原弘さんの日野町事件があり、私自身、知事時代から大きな関心をもってきました。その日野町事件が、2月24日に最高裁で再審が決まりました。



2024年3月に、国会では200名以上の超党派の国会議員により「えん罪被害者のための再審法改正を早期に実現する議員連盟」が発足しました。「えん罪は国家による最大の人権侵害」であり、私も最初からこの議連に参加をしてきました。上のように日野町事件や湖東記念病院事件に直面してきたからです。その日野町事件の最高裁判決があった直後の2月26日には議連の会合があり、そこでは、日野町事件の判決をうけて、議連案と法務省案の違いをはっきり整理して、各政党、会派で研究をして、最善の方向をだしましょう、と私自身訴えました。
2024年に議連が発足して、1年かけて2025年には議員立法案をつくりました。そのポイントは二点、①証拠開示の条件をゆるめる、②検察による抗告禁止です。袴田事件でも味噌ダルに埋められた衣類が袴田さん無実の大事な証拠になりました。日野町事件では、阪原さんが金庫のありかを警察にしめした、という経過をたどるネガフィルムです。犯人しか知りえない金庫のありかを警察に示す、その個別写真やアリバイ証拠、また自白などで阪原さんが犯人と大津地裁で認定され、95年には無期懲役の判決となりました。
写真のネガを地元の弁護士たちが執拗に求めて発見されたのは、金庫発見の帰りみち(復路)の写真が、阪原さんが案内する行路(往路)とされ、警察の不正捜査のワナにかけられてしまったことになります。さすがこのネガの存在で、阪原さんの無罪の可能性がたかまり、再審の動きになりました。しかし、ここに検察側の 抗告という再審を阻止する訴えがはいり、日野町事件はこの期間にご本人は獄中で命を落とし、息子さんが、死後再審に挑戦します。この間、24年間。なんと長い年月、命は戻りません。法制審議会の案は上の二つを軽視した案です。刑事局の意向を受けた委員選別のところから問題がある、と本日も議連で指摘がありました。
また自民党のなかでも、法務大臣経験者が、政府案を支持し、議連案に反対しているようです。共同親権の法制審もそうでした。メンバー選びのところに法務省の意向が反映されていました。日本は残念ながら三権分立していません。立法府が弱すぎます。国会議員の役割は大きいです。
