Facebook 2025年9月29日 「2025年わたSHIGA輝く国スポ・障スポ」開会式

9月28日(日)、第79回国民スポーツ大会「2025年わたSHIGA輝く国スポ・障スポ」開会式が彦根市の「平和堂HATOスタジアム」で挙行され、顧問として参加してきました。2013年知事時代に招致に手を挙げた責任ある立場ですが、2014年7月以降は三日月知事を中心に準備をすすめていただきました。コロナ渦もあり1年延びましたが、12年がかりの準備でした。昭和56年以来、滋賀県にとっては44年ぶりの大会です。開会式は、一言でいうと「感動」の3時間でした。その感動におてんとうさまも応援してくれたようです(微笑)。心配されていたお天気も、次第に黒雲が広がる中、式典が終わるまで、雨は遠慮してくれました。式典終わってからぽつぽつと雨が!!午後2時から5時までの流れを写真中心に紹介します。9月29日。(また長いです、スミマセン。2000文字)
まず会場の「平和堂HATOスタジアム」は南に国宝彦根城、北に伊吹山を借景に自然と歴史あふれるスタジアムとして全国からの選手をお迎えしました。また午後3時から4時までは天皇、皇后両陛下がご臨席くださり、ご挨拶を下さいました。式典のコンセプトは「人にやさしい環境にやさしい未来にやさしい」でした。大津、野洲、彦根と三か所の候補地から、彦根の地を選んで、のびやかな滋賀らしい風景の中での新しいスタジアムは、今後も滋賀県スポーツの中心として活用してほしい、と改めて希望します。
開会式は、スタジアム全体を琵琶湖の湖に見立て、船首を想定した舞台からアナウンスがされ、参加者にはブルーのタオルが配られ、タオルをかざして会場をブルーに染める、という趣向も工夫されていました。ウェルカムフェスタの最初には、滋賀県民の琵琶湖愛を育んできた「うみのこ」での湖上宿泊学習について、子どもさんとお父さん、二世代にわたる体験が語られました。昭和64年から小学校5年生は全員が乗船。親子二代にわたっての経験が繋がれていて全体で64万人が湖上宿泊体験で琵琶湖にふれてきました。
午後3時すぎには選手団の入場開始。北海道から沖縄まで、46都道府県がそれぞれに趣向をこらして、旗を振りながら、地元ゆるキャラが参加したり、のびのびとした入場行進。最後には滋賀県選手団がブルーの旗を振りながら会場をブルーに染めました。ファンファーレや入場行進の音楽は、近江高校を中心に県内の高校生たち、また歌はびわ湖ホール声楽アンサンブルの皆さんが登場。44年前の第一回大会以来の滋賀県での文化的蓄積が活きているのではないでしょうか。
開会宣言は三日月知事、炬火の入場には陸上競技の桐生祥秀さんや水泳競技の大橋悠依さん、国旗掲揚に伴う国家斉唱は滋賀観光大使で国スポPR大使の西川貴教さんです。三人とも偶然にも彦根出身です。彦根城をバックにした国旗掲揚台の配置は見事で、彦根生まれの西川さんの伸びやかな国歌は滋賀ならではの情景でした。
会場では、選手用に1人ひとりの椅子が準備され、心優しさとともに、高校生による書道パーフォーマンスや、滋賀県内19市町から参加をした子どもたちや、プロのダンサーたちの会場一杯ののびやかな表現は見事でした。最後には、西川貴教さんの特別ステージが企画され、FREEDOMをふくめて三曲を熱唱してくれました。西川さんは、選手全員が会場を後にする姿を、司会の宮川大輔さんといっしょに見送ってくれました。自分が生まれた、西川家族の原点である彦根城を前に、きっとこの声、天国のお母さんやおじいちゃんに届けたいのだろうなと思いました。
最後に、今回の国スポに関する私の基本姿勢、紹介させてください。見出しは「人材・湖国愛育む契機に」で、個人取材記事です。8月29日の京都新聞記事になっていますが、「もったいない」を訴えて知事になった嘉田さんにとって、2013年に国体を誘致したのはもったいなくないのか、と尋ねられました。そこで私は3点、おこたえしました。
1点目は、スポーツ施設はうまく活用したら決して無駄遣いとは思わない。スポーツは健康の維持・発展とともに、生活を豊かにする基本となる。二点目は、特に小学生から選手の原石を探す「滋賀レイキッズ」を同時にいれこみ、県外からの選手を頼りにせずに自力で人育てをする機会にしたい。三点目は、「スポーツと文化の10年」という滋賀県の政策の柱を示し、ともすれば京都の近くで地元愛が育ちにくい滋賀県で、地元愛、湖国愛を育む大会を実践してほしかった、と伝えました。
今日から滋賀県下19市町で45にわたる競技が開催されます。選手の皆さんには全力をつくして納得のいく成績を残していただくとともに、地域での競技主催の担当者の皆さま、ボランティアの皆さまのご尽力に深く感謝申し上げます。
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