7月24日(木)、大阪・関西万博の「滋賀県デイ」に合わせて、朝から万博にでかける。トチノキ巨木保全組織の会長である小松明美さん、関西広域連合の環境系委員でもある鳥類研究者の須藤明子さん、そして万博関連で、大阪府下全域で大阪関西国際芸術祭を企画、運営し、大阪湾の夢洲から琵琶湖源流部との連携を模索してくれているアートローグ代表の鈴木大輔さんと私の4人で一緒に行動させていただきました。「静けさの森」「関西パビリオン」「滋賀デイ」の舞台鑑賞と、大変充実した日でした。夜には、大屋根リングから夕闇迫る大阪湾と六甲山地、水のネオンショーと花火なども楽しませていただきました。ただ、今日も大変暑い日で、やはり疲れました。万博見学は暑さ対策が必須です。涼しくなる夕方から夜の訪問がおすすめかもしれません。写真も含めて報告いたします。7月24日(1800文字、長いです)。



到着後すぐに「静けさの森」を訪問。周辺の暑さと喧騒がウソのような、静かで、心休まる空間です。真ん中に丸い水池があり、アメンボが遊んでいましたが、魚影は見えませんでした。樹木は70年万博の吹田の森や、花と緑の博覧会の鶴見緑地から運ばれ、多様な広葉樹中心の構成でした。私が何よりも気にいったのはカワラナデシコやキキョウ、オミナエシやオオバコなど、日本の里山や水辺に何気なく咲く在来種がたくさん植えこまれていることでした。園芸種と異なり在来種は種など販売していませんし、この庭を企画・製作なさった都市プランナーの忽那裕樹さんのこだわりとご苦労が光る森でした。



それゆえ、「静けさの森」は、万博後も何らかの形で残してほしいな、と強く感じました。この森の続きに、琵琶湖源流部の余呉や朽木からタネをとったトチノキなどが植えられるとステキだな、と妄想のような思いを小松明美さんと話をしました。小松さんはさっそくこの9月のトチの実集めに力をいれてくれるということです。そこから芽をだして、果たして夢洲の塩気のある、廃棄物からなる土地に根づくことができるのか、ここはSDGs大学コンソーシアムをつくり、学生さんと専門家が挑戦してほしい研究テーマです。50年後をめざします。70年万博のパビリオン跡地の吹田の森の自然度が50年で再生復帰した実態をみると、決して夢物語ではなさそうです。もちろん、私たちはあの世に行っているでしょうが・・・(笑)。
また鈴木大輔さんが、万博会場内の各所にアーティストによるパブリックアート作品の展示「Study : 大阪関西国際芸術祭 / EXPO PUBLIC ART」を行っており、その一部だけですが見せていただきました。車イス作家の檜皮一彦さんが製作した白い車イスの塊のオブジェ、ヘラルボニーさん出典の大型壁画、ミヤケマイさんの「水心」という、トイレ入口のタコのオブジェ、授乳室の入口には子どもをもつタコが!!遊び心いっぱいです。森万里子さんの大地から天をめざす白い円形オブジェは、昨年亡くなられた私の親友の芸術家、八木マリヨさんの、大地から天をめざす縄芸術を彷彿とさせる作品でした。お嬢様の八木夕菜さんを鈴木さんはご存じという、狭い世界です!




滋賀デイの舞台企画の後半を見せていただきましたが、西川貴教さんと木村敬一さんの国スポ・障スポを迎える対談や、びわ湖ホール声楽アンサンブルのプロに加えて、高校生のけいおんストリートLiveのオリジナル曲の演奏、また最後の西川貴教さんの子どものター坊が出演する背景ストーリーの前での西川さんの舞台。オリジナリティといい、その迫力といい、西川ワールドそのもので、とっても感動しました。企画、準備、実行された滋賀県関係の皆さん、本当にご苦労さまでした。あらためて滋賀の自然、歴史の深さ、そして芸術的活動が若い人たちの間に根づきつつあることを自覚させていただきました。ただ、今日も大変暑い日で、やはり疲れました。
滋賀県知事、三日月大造さんの最後の挨拶は、万博会場のウォーターサーバーの向こうに琵琶湖の水源を連想してください、という源流部知事のメッセージと、黒川琉伊さんがえがいた琵琶湖の魚がいっぱいのジャケットを着て、かっこよかったです。
明日は東京行きです。総務省から参議院議員選挙当選の認定書を受け取る予定です。




