4月15日に急逝なさった岸本周平和歌山県知事とお別れに、東京から和歌山市に伺いました。4月13日の大阪・関西万博の開会式イベントで紀州東照宮の神輿担ぎをしておられたというニュースも流れていました。また毎日見せてもらっていた「岸本周平FB」にも直前公務のトルコ大使との交流の様子が投稿されています。13日のその日、夕方しんどくなり、公舎に帰られて14日の朝、秘書の方が迎えに行って倒れておられる知事を発見し、救急搬送なさったということですが、15日の朝亡くなられてしまったという・・・・なんとも痛ましいです。4月17日。(1300文字です)。

和歌山県庁近くのセレモニーホールは、周平知事を慕われる人びとであふれていました。昨日のお通夜には、関西地域の滋賀県三日月知事、大阪府吉村知事、兵庫県斎藤知事や、玉木雄一郎国民民主党党主もお悔やみにこられたということ。和歌山県秘書課の職員さんや、顔見知りの県議さんや市議さんが声をかけてくれました。衆議院選挙や知事選挙で、岸本さんの選挙応援に伺ったことがあり、面識がありました。
喪主の奥様の香織さんのご挨拶は心うつものでした。「夫は和歌山県とそこに暮らす方がたのことを愛しておりました。県知事という立場に誇りをもち、困っている人、弱い立場にある人を支えたい、子どもたちが輝ける未来をつくりたい、と繰り返し言っていたものです・・・私にとっても大きな存在でした。冷蔵庫には私が食べやすいように切った果物を入れておく、そんなところにも、溢れんばかりの優しさはしみ出ておりました」。NHKのディレクターとして活躍中の香織奥さまとは相思相愛の仲、と岸本さんがかつて言っておられました。
地元新聞には、「ありがとう、周平さん」「天命の歩み支えた山下さん」「訃報に惜しむ声」「岸本知事絶えぬ追悼」「公平でおごらぬ人」「岸本知事通夜関係者ら参列」「県庁に記帳所」と詳しく記事が掲載されています。知事就任後一期目の3年目、奥さまは「駆け抜けた68年の人生は幸せだったと思います。ただ、本人が一番想像していなかったのは、道半ばにして、こんな別れになるとは!」と残念がっておられました。
私自身は岸本周平さんには大きなご恩があります。2018年10月末の大津市内での川端達夫さんの衆議院副議長退任お祝いの時に「来年の参議院選挙に出馬しませんか?」と声をかけていただき、11月末には早朝、大津市北部の比良の自宅にお越しくださり、2019年7月の出馬を強く進めてくださいました。当時国民民主党の選挙対策委員長でした。2019年春には立憲民主党など、滋賀県内での野党統一候補として複数政党から推薦をいただき、2019年7月21日の選挙に勝たせていただきました。選挙中の応援をいただき、また当選後は右も左もわからない国会での政策談義など、いろいろ教えていただきました。3年前に知事選挙に出馬の時には、先輩知事として応援に行かせていただきました。
最期のお姿は、ふくよかで安らかなお顔でした。奥様の心づくしのシャツが恰好よかったです・・・・どうぞ、安らかにお眠りください・・・・合掌。



