Facebook 2016年9月28日

Help Me! Help Us!! 「産卵アユの悲鳴を聴いてください!」夏の高温と少雨で干あがっていた比良川にようやく水が流れ、待ち構えていたコアユが産卵に登りはじめた!しかし川上、100メートルのところに待っていたのは?! 9月28日。(長いです’)

毎朝、顔を洗いに出る湖岸には、9月20日をすぎてコアユの群れが目立つようになった。産卵のために遡上する河川を求めて泳ぎまわるコアユ。体全体が黒っぽくなり、産卵前であることがわかる。北比良の我が家のすぐ横にある小溝は、上流が湧水なので常時水が流れている(地元生活者用語では”常水:じょうすい”と言う)。ここにはコアユが登りはじめたが底が石とコンクリートでコアユには快適とはいえない。

そんな折、これまでずっと枯れていた比良川にようやく水が戻ってきた。先日来の大雨ゆえだ。湖に流れ込む、その流れを探しだした群れが上流をめざして泳ぎ上がる。このあたりは小さな砂粒から中小の石までコアユの産卵には適しているが何分にも面積が少ない。コアユたちはすばやくどんどん上流をめざす。しかしほんの100メートルほど上がったところで、出会ったのは段差(専門的には”落差工”と呼ぶ)!

たった70センチほどだが上がれない。水の流れが激しい中に飛び上がって上流へ、と目指す個体も次つぎあらわれるが皆失敗。がんばれ!10分ほど見ていたが、段差の半分までも届かない。1匹も成功しない。段差の下には真っ黒に、何百匹、いえ何千匹とも言えるかもしれない黒ぐろとしたあきらめの群れ。ごめんね、勝手に人がつくった落差!

それでは、と近所の人に呼び掛けて、網で掬い(救い)あげて、上流へ登らせてあげた。30分ほどで100匹くらいは上流に上がるのを助けたでしょうか。ただ、何としてもらちがあかない。24時間、昼も夜もあがれるようにしてあげたい。本当は県が河川改修をする時に、魚道をつけるべきでした。でも今は後の祭り。手づくりの魚道をつくってあげたいね、と近所の人と話をしています。

県が管理する一級河川に住民が土木的な操作を加えることは禁止されています。洪水時などに被害が拡大する恐れがあるからです。洪水などに邪魔にならなければ、魚を助ける仮設の魚道がつけられないでしょうか。発砲スチロールなどなら大雨でも邪魔にならないだろう。でもゴミになるのも困ります。どなたかアイディアありませんか。

2003年から2005年頃、大津市北部の和邇地区の喜撰川で、寺川庄蔵さんたちが間ばつ材で箱型の魚道をつくり、「魚のあがれる川づくり」をしておられました。でも2年がかりでした。その時の資料もみながら、本格的につくるには時間が必要。もっと簡単に、県とも相談してコアユさんたちを応援できないかしら!これから1週間ほどは雨模様。今こそチャンス!どなかたご意見ございませんか。

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