12月2日。昨日、1日の大阪での日本維新の会臨時党大会で代表選の投開票を行い、吉村洋文大阪府知事(49)が新代表に選出されました。私たちが推薦した松沢成文参院議員は、二番手にはいりましたが選出されませんでした。吉村氏は記者会見で、前原誠司衆院議員(62)を共同代表に起用する意向を明らかにしました。また幹事長には岩谷良平衆院議員(44)(大阪13区、2期)、政調会長に青柳仁士衆院議員(46)(大阪14区、2期)、総務会長に阿部司衆院議員(42)(比例東京、2期)、国対委員長に漆間譲司(大阪8区、50)が起用されました。若手に期待!の布陣です。未来型の政治家たちです。12月2日。(2000文字)。
前原誠司共同代表の就任挨拶では、民主党政権時代の2010年頃、国土交通大臣として当時の橋下徹大阪府知事が、伊丹空港の廃港や直轄負担金不払い問題、槇尾川ダム建設中止問題などを提起していた所で国として対応してきた。当時、関西空港の巨大赤字をかかえていたので、関空と伊丹を統合してコンセッション方式で空港の再生を行ったこと、またダム事業の見直しや直轄負担金問題も合意をした。橋下知事の主張である、税金の無駄遣いをなくして、民の力で経済を再生するという方法については、自分も同じ方向をむいて政治を行ってきた。
大阪都構想も、二重行政の問題を整理する、という意味では大賛成だ。国民負担をふやさず、未来にむけての政策づくりを行う。維新は、未来世代の幸せづくりをめざすが、もっとも大事な政策は「全世代を対象とした教育無償化」を目指すことだ。大阪ではその先駆者となってきた。親の所得に関係なく、子どもたちのチャンスが失われないよう、人への投資が維新の最大の政策だ。そこが少子化対策の肝でもある。
維新は日本再生をめざす政党であり、これまで橋下徹さんや馬場伸幸さんたちの活動を外から見てきたが、まさにこれから当事者として、頑張っていきたい。力をあわせて、アリの一穴でゾウを倒すには、全員で力をあわせていく必要があると、前原誠司新共同代表は締めくくった。
前原さんの演説をきいて、私自身、すでに自分自身が「歴史」になっているなと感じました。しかし、その歴史が今、まさに未来型の問題として残っている!ここで引けない!政治は未来をつくる!!
前原国土交通大臣が就任した2009年9月、滋賀県知事としてダム見直し・凍結・中止問題のどまんなかにいて、橋下徹大阪府知事らに呼び掛けて、「税金の無駄づかいもったいない」と、山田啓二京都府知事と嘉田と3人で、府県職員がデータを作ってくれて熟議をし、国に大戸川ダムは必要性が低い、税金の無駄遣いと意見書をだしたのが2008年11月11日。国の嘘ばっかりのデータを府県職員が糺してくれました。
2009年3月には国も事業凍結を宣言しました。大阪府下の槇尾川ダムの中止も、今本博健京大名誉教授や宮本博司さんに呼び掛けて、橋下徹さんにアドバイスさせていただきました。
2024年の今もまだ、日本全国に必要性の低いダム建設は続いています。九州の熊本県の川辺川ダムは4900憶円、日本一の清流川辺川を破壊して巨大ダムをつくるという。ダムをつくっても命はほとんど救えない、と私たちは証明しています。長崎県の石木ダムは利水も治水も必要性がないだけでなく、住民13世帯50人の住宅や水田を強制収用して追い出してダムをつくろうとする。人権無視、環境破壊、無謀な公共事業です。そして愛知県豊川の設楽ダムも、まさに滋賀県での足元の大戸川ダムも必要性が低い。税金の無駄遣いです!
関西では、北陸新幹線の敦賀以西の大阪延伸ルートが小浜・京都ルートで、5.3兆円、28年もかけて、京都市内50キロも大深度地下ルートの線路をつくるという。人口減少時代に、名古屋・奈良・大阪のリニア計画が動いている今、京都の貴重な地下水や文化財破壊のリスクをおかしてまで、京都市内の大深度地下ルートが必要なのでしょうか。地下からの土砂搬出量は東京ドーム22個分、土砂を運びだすトラックは330万台!京都の街中を走る!?土砂の三分の一に、ヒ素などの重金属汚染のリスク。どの自治体がこんな危険な巨大量の土砂を受け入れるのでしょうか?手をあげている市町村長がいるのでしょうか?
米原ルートで十分に代替できます。予算は5.3兆円対1兆円、地下水破壊も文化財破壊もまぬがれます。米原ルートは、並行在来線問題と、地元負担金問題が解決できたら滋賀県も歓迎でしょう。
2013年には関西広域連合として、橋下徹大阪府知事、山田啓二京都府知事、嘉田由紀子滋賀県知事の3人で米原ルートが「やすく、はやく、環境破壊が@ない」ということで、小浜・京都ルートではなく米原ルートで、と推奨しました。
今、日本維新の会、国政問題として、北陸新幹線延伸問題、京都選出の当事者である前原代表に頑張ってほしいです。