11月17日(日)、「野洲市市制施行20周年記念式典」に来賓参加、挨拶はなく紹介だけでしたが、元もと中主町が野洲町に合併した2004年当時、中主町の町名がなくなることに抵抗を感じておられた知り合いもたくさんおられ、感慨深い会合でした。今、元中主町の方たちも、西川貴教さんが野洲市出身で、野洲から滋賀県を応援してくれていること等に納得しておられると思います。今日の式典では、先日就任したばかりの櫻本直樹新市長もしっかりとした、ちょっと緊張をした(?)挨拶をなさっておられました。式典後、大津市瀬田文化ゾーンへ走り、今日が最後の「志村ふくみ 色と言葉のつむぎおり」の滋賀県立美術館の展示会に滑り込みセーフ!!木村副館長にご案内いただきました。ありがとうございました。短めに写真中心に報告します。11月17日。(1200文字です)。
野洲市20周年式典では、市長や市議会議長の挨拶、三日月知事の挨拶などに加えて、市政功労者の表彰がありました。西川貴教さんと、2024パラリンピック男子400メートルで銀メダルを得た福永凌太さんと市民栄誉賞を受賞されました。福永さんは会場にこられましたが、西川さんはビデオ出演でした。野洲市のむかで太鼓や、20周年記念ビデオも手作りでわかりやすいものでした。
草木染めの紬作家、人間国宝の志村ふくみさんは、1924年の近江八幡市生まれで今年100歳。今もご健在で、「琵琶湖が大好き」という自筆の毛筆メッセージも寄せてくださいました。志村さんは、故郷の滋賀県のために、と数多くの作品を滋賀県立美術館に寄贈してくださっておられます。また木村副館長は、「最近、個人が所蔵しておられる志村さんの作品を寄贈してくれる方も増えました」「海外からの来館者も多いので、英語の作品解説もつけています」「また織物に関心をもつ若い人も増えている」ということ。私も志村ふくみさんにお願いをした紬の着物、ふたつあるので、いつか県立美術館に?
今日、改めて志村さんの80点以上の作品を一堂にみせていただき、人が一生にできる仕事の偉大さに大変感動しました。同時に、志村さんがかねがね言っておられたのですが、「平安時代の色を出そうとすると、今、絶滅しつつある植物があるので、それも守ってほしい。たとえば、黄色のあの色は、伊吹山のカリヤスが必要。でも最近、カリヤスが伊吹で入手できないのです」といっておられました。この志村さんの草木染めの文化を維持してきたのも、日本の多様な植物生態系なのですね。
今日、木村副館長にお願いしました。滋賀県立近代美術館の展示に、植物学など生物や生態系に詳しい琵琶湖博物館の学芸員に協力をしてもらって、まさに滋賀県内で美術館と博物館のコラボをしていただけたら、滋賀県まるごとの魅力がみえると思いますよとお願いしました。琵琶湖周辺は、生物多様性と文化の多様性、両方が長い歴史の中で融合した「生命文化複合体」です。次世代にひき継ぎたい近江の、滋賀の宝です。
ミュージアムショップでは市田恭子さんに新作琵琶湖バッジを案内してもらい、入手しました!