11月14日臨時国会も今日で閉会。11月17日告示、12月1日投開票予定の「日本維新の会」代表選挙のことで、仲間といろいろ話会いの結果、1昨日代表選挙に出馬表明した吉村洋文大阪府知事(49歳)に次いで、松沢成文参議院議員(66歳、元神奈川県知事)が出馬を決意。ご本人から推薦人になってほしいと強く依頼されました。先輩政治家や地元の後援会関係の方たちと相談しながら、代表選挙そのものを意味あるものとするために、同じ知事経験者として、松沢さんの推薦人となることを決意し、本日急遽記者会見となりました。急設定の会見でしたが、記者さんなどの関心は深く、全国紙に加えて、スポーツ紙の記者さんなどの取材もありました。11月14日。(1500文字、長いです、スミマセン)。
本人に加えて、今日は参議院議員6名の推薦人のなかから4人が同席しました。神奈川県の串田誠一さん、福島県の山口和之さん、大阪府の梅村みずほさん、そして私です。維新の代表選挙立候補には参議院議員(衆議院議員の場合には衆議院議員)5名をふくむ50名の推薦が必要で、全国の市議、県議などにも呼び掛けて、50名の目処がついたということで今日の記者会見となりました。自民党、立憲民主党では、国会議員20名以上の推薦が必要でしたが、維新の場合、それ以上にハードルが高いのと、地方議員を推薦人として重視しているところが特色といえるでしょう。
1時間ほどの会見で、まず松沢さん自身の出馬の決意表明です。これまで共同代表を務め、「本命」と目されてきた大阪府の吉村さんのシャンシャンの人気投票で終わったら絶対に維新の将来はない、と強く決意を表明しました。今回の衆議院選挙の敗因のひとつは、日本維新の会の国政政党としての見え方が弱かったこと。それゆえ、今こそ本格的な政策論争をして、党再生に向けた新しい陣容をつくり、きたるべき国会論戦や来年の参院選に向け、このチャンスを生かしたいと決意表明。
松沢さんが選挙戦で特に訴えたいテーマとして二点あげました。「関西奠都(てんと)」と「首相公選制」です。「天皇皇后両陛下が住まわれる皇居を関西に移転し、東京は政治の都に特化する。文化の都・関西と政治の都・東京とすることが、東京一極集中を変えていく第1歩だ」と述べ「『関西奠都』を政党目標にすべきという提案をしたい」と訴えた。また「憲法改正をせず、法改正で日本型の首相公選制が実現できる。これを政党目標にしたい」とし「吉村さんと大々的に議論したい」と述べました。
推薦人がそれぞれになぜ、松沢さんを推薦するのか発言を求められました。私は3点指摘しました。
一点目は、国政にきて5年たって分かったことは、国政での法案づくりの現場で、それぞれの法案が都道府県や市区町村でどう運用されるのか、地方の現場とのつなぎの議論がほとんどない。これが今の日本の政治の大きな限界であり、知事経験者の松沢さんには、国政と地方自治をつなぐ役割をしてほしい。
二点目は、東京一極集中問題に対して、関西広域連合など、関西全体の行政・政治の一体感づくりに力を入れてきた滋賀県知事経験の嘉田としては、「関西奠都(てんと)」の議論を歓迎したい。「文化首都関西」の構想は魅力的た。すでに文化庁は京都を拠点に動き出している。
三点目は、若い人の政治参画意欲が低いなかで、「自分たちが総理を直接選べる」という「首相公選制」の政策提案は、国民全体の政治参画に重要な契機となり得るとコメントしました。吉村さんも「ゼロ歳からの投票権」という問題提起をしています。
国会議員ではこのほか、副幹事長を務める金村龍那衆院議員(45=比例南関東)や空本誠喜衆院議員(60=広島4区)が、出馬を目指していということです。この9月にあった自民党総裁選挙や、立憲民主党代表選挙の議論をみると、多様な候補者が本格的な政策議論をすることは、政党としての大事な役割と思います。
松沢さんは歴史研究者でもあり、これまで30冊をこえる著作も出版しています。研究成果を政策に、という方向で、応援していきたいと思います。