11月11日、第50回衆議院選挙で当選した人たちが朝から国会正門前に集合。前日の夜から並んでいた新人当選者もいたようだ。私は朝、初登庁する滋賀県第一区選挙区で当選した斎藤アレックスさんにお祝いを述べに国会正面に伺い、記念写真撮影。3年前は徳永久志さんと斎藤アレックスさんと滋賀県野党三人組だったのですが、今回はふたりとなってしまい淋しくなりました。今後、参政党で当選なさった北野裕子さんにも近いうちに挨拶にいきます。11月12日。(また長いです。1300文字、スミマセン)
午後には、衆議院、参議院両方で、首班指名選挙がありました。衆議院は自公与党が過半数割れしており、第一回目の投票では、石破茂さん(221票)と、野田佳彦さん(151票)、以外に、馬場さん(38票)、玉木さん(28票)、田村さん(8票)となりました。そこで二回目の投票となり、石破さんは221票、野田さんに共産党などがのり160票となり、石破さんが首相の再指名を受けました。
参議院の方は、石破さん142票、野田さん46票、馬場さん18票、玉木さん11票、田村さん11票などとなり、239票の過半数120を超えて、一回できまりました。また議長選挙が、健康理由で退任なさった尾辻さんに代わって、関口雅一さんにかわりました。
国会に来てよくわかったのですが、法案提出や条例批准など、国会での意思決定のほとんどは与党内部の議論が主で、表に出てきた時はすでにほとんどきまっていて、委員会や国会本会議での議論はかなり「形式的」でした。法案にはせいぜい「附帯決議」をつけるだけが多かったです。それが今回、衆議院の与党が過半数われして、予算委員会の委員長が野党側になったことで、内実のある国会審議が可能となるのでは、と期待しています。「失われた30年」の政治状況にメスをいれられる可能性に期待したいです。
私は参議院日本維新の会のメンバーとして、今回は、予算委員会と法務委員会、災害対策特別委員会の3つの委員会にはいることができました。予算委員会では今、「103万円の壁」ばかりが話題となっていますが、そもそも健康で働く意欲のある成人女性や高齢者を、「扶養」という概念に閉じ込めて、労働者や納税者そのものの数を制限していることの方が、長期的で構造的で、本質的議論と思います。
1975年にアメリカで長男を授かった時に、社会心理学の大学教授に「あなたは留学までして学んできたのだから、納税者になりその納税で専門家の保育者に子育てをサポートしてもらいなさい。アメリカでは、障がい者なども含めて、できるだけ多くの人が納税者になって社会をささえ、そこから必要となる福祉の予算も確保するのです」と。この根本には、納税母体を世帯にするのか、個人にするのか、という本質議論も必要です。納税者を増やすことで、結果としての財政健全化もはかることが可能となります。
「手取りをふやす」という納税者の願いに直接的・短期的にこたえることは大事ですが、国政としては、それは近視眼的すぎると思います。そもそも国を維持する納税構造、働き方の構造にもメスをいれるべきと思います。ここに少子化対策など、人口問題もかかわってきます。「働きながら、納税しながら、子育てや介護も可能となる」、そのような社会が理想と思います。このあたり、予算委員会で問題提起をしていきます。皆さん、どう思われますか。
また法務委員会では、この5月に成立した「離婚後の選択的共同親権」が子どもの貧困や虐待問題の改善にむかうよう、離婚による子どもへの影響を最小化できるような、法案の実効性を担保できるような議論をすすめていきます。今、「共同親権‐縁切り文化から縁結び文化へ」という書籍の原稿も執筆中です。12月には出版したいです。
災害対策特別委員会では、ダムだけに頼らない流域治水政策の全国的動向の調査をその支援について、広めていきます。