「ファブリカ村15周年記念」、京都精華大学のサウンドスケープ(環境音楽)研究者•実践者の小松正史さんのコンサート・ワークショップに参加しました。実は今から20年以上前の2000年代初頭、小松正史さんとは京都精華大学教員時代の環境学の同僚でした。久方ぶりにお会いし、あらためて、音環境の意味と意義について、共感の場に参加させていただきました。選挙応援の合間に、心やすまるお時間いただきました。ありがとうございました。10月19日。
ファブリカ村は、東近江市旧能登川町にある、昔の湖東麻織物の工場を活用した場です。デザイン・創作拠点として人が集まり「未来に育むもの、こと、こころをつくる場所」をめざしています。村長は北川陽子さん。妹さんやお母さん、ご家族だけでなく、ともかく「人つなぎの神さま」のような陽子さんの周辺に、吸い込まれるように人とモノと、そして思いが集まっています。不思議な場所です。もともと湖東麻織物の北川織物工場の生まれ変わり。地域の産業・文化に触れ、つくるよろこびを体感、共有できる場所としてつくり手とつかい手と社会を繋ぐ「群れ=村」ファブリカ村として2009年10月にオープン。
地域ブランド「近江の麻」をはじめ、地元の素材を使ったFabricaオリジナルの洋服やストール、アクセサリー、地域の良いもの・地域の素敵な作家たちの手仕事が光る器や雑貨をセレクトしています。つくり手との交流や、ものづくり体験などを通じて、暮らしや感性を豊かに。草津の近鉄デパートなど各地に店をひらき展開。子ども・大人・シニア、学校・NPO・企業などが集い、多様な人たちが、それぞれに目的を持って「学びの場」を創っています。ファブリカ村の「むらびと」も募集中。15周年の今日は、「音を楽しむ」新しいジャンルが加わりました!
もともと北川陽子さんとの出会いは2006年10月。私自身、滋賀県知事に就任して直後、湖東麻織物組合がファッションショーを開催でそこに参加。その場でファッションショーの内容の見事さとともに、司会をしていた女性の「滋賀色」「滋賀愛」あふれる言葉に感動。「あの方に近づきたい」とお願いをして出会わせていただいたのが北川陽子さんでした。見事な経験と感性を何としても滋賀県の中小企業女性団体のリーダーとなって活かしてほしいとお願いました。期待にたがわず、見事な地域リーダーとして、ファブリカ村もひらいて15年。うれしい発展です。
今日は、学校にいけない子どもたちに新たな居場所をつくりたいと「ファブ校」を立ち上げたいという松本喜美さんにお会いしました。来年春から、このファブリカ村を拠点にしたフリースクールを構想しておられます。東近江市の小椋市長にも関心をもっていただけるよう働きかけていきます。具体的な展開が楽しみです。また京都精華大学の卒業生が今、滋賀県愛荘町でRuwanという「お菓子と旅のお茶」ショップをつくっておられます。今日は記念のクッキーをいただきました。このあと、20年、30年との展開、期待しております。