Facebook 2024年8月4日 「琵琶湖で子どもと遊ぼう!」で、緑陰講座「マザーの語り、びわこから」

8月3日、「琵琶湖で子どもと遊ぼう!」と、大阪府内と滋賀県内の親子が比良浜に集合!「結クリエイション」の北村美香さんと「Biwacompas」の前川勝人さんが企画運営。私は「マザーの語り、びわこから」と宿題をいただき、子どもと大人合計20名ほどの皆さんに柳の樹下での緑陰講座。タイトルは「比良浜の水は飲めるのか?もしあなたがアフリカに生まれていたら?」として、私自身の過去50年の水環境の研究を、アフリカ、アメリカ、びわ湖とつなぎ紹介しました。まずは、目の前の橋板から湖水を汲んで飲んでみせて!!飲めるの?と疑問をもちながら、何人かは飲みました。そして毎朝の歯磨き、顔洗いを再現。湖底にすむびわ湖の水神さん、薬師如来さまと、遠方に見える比叡山延暦寺の御本尊の薬師如来さまを喜ばせるためにも、東の空から朝のぼる太陽光の反射光が大切と解説。何人かは、「明日、早起きしてお日さま拝もう!」と。(1300文字です)。
昭和30年代まで、琵琶湖辺には水道も下水道もなくて、琵琶湖水を直接に飲まないといけない場所が沖島だった、と沖島写真を提示。なぜ飲めたのか?人間のし尿を完全に田畑に運んで水に流さなかったから湖水は清潔で大腸菌もなく安全だったと。琵琶湖博物館には「農村のくらし」展示で彦根市の冨江家が展示されているが、ここもし尿は完全に田畑に運ばれている様子を再現しています。
一方、私が50年前から行っていたアフリカでは、し尿は忌避するもの、すぐ目の前から消えてほしいもの、なぜなら個人のし尿に呪い(黒マジック)をかけられ、病気や死に至らしめられる怖い存在だと考えられているから。この考えは今、欧米で教育を受けた人も強くもっている。また便所をつくるのはお金もかかる。ということで、湖辺や川べりはうんこだらけで、コレラなどの伝染病もひろがりやすい。マラウイ湖辺のうんこ写真を提示。
今、琵琶湖の湖辺にある「橋板」は、河川法という法律の許可を滋賀県知事からもらって設置している。「大津市北部橋板再生組合」をつくり、仲間をつのり10基以上の橋板が許可されていて、そのひとつがこの北比良の橋板です。この許可をもらう時に「証拠」となったのが、滋賀県立大学の上田洋平さんが、南比良の地元の皆さんに呼びかけて聴き取りをして昭和30年代の暮らしを描いた「南比良ふるさと絵屏風」です。この浜辺にちゃんと橋板が描かれている。これが証拠となって、琵琶湖の河川管理者である滋賀県知事も許可をだしてくれました。現代的な表現は「環境教育施設」です!
緑陰講座のあとは、生き物や環境の大切さを、自らの詞とメロディーで歌っておられる「ぽぽっぽくらぶ」のおふたりが、自らギターをひきながら歌ってくれました。柳の木陰にぴったりの歌声に魅了されました。そして、子どもたちは、その後、橋板からの飛び込み大会!!宙返り飛び込みに挑戦したり、ヒヤヒヤしながらも、橋板一本でこんなに水辺の遊びの幅がひろがるのか、と改めて感心!!お世話をいただいた北村さん、前川さん、ありがとございました!
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