Facebook 2024年7月13日 「子ども目線で考える離婚後共同親権―民法改正で“縁切り”ではなく“縁結び”の家族文化を」

7月11日、「子ども目線で考える離婚後共同親権―民法改正で“縁切り”ではなく“縁結び”の家族文化を」のテーマで、弁護士の森智雄さんと二人で、岐阜市役所で講演会を開かせていただきました。前半は私がパワポを使って、法案改正の必要性などを1時間ほど講演。後半は森弁護士が、ご自身が離婚子(親が離婚)で、その親子分離のつらかったご経験や、今弁護士として単独親権下での離婚関係の案件に直面しての実態、悩みなどを熱っぽく語っていただきました。主催は「おやこハピネス」の皆さんで、完全に手づくりの講演会でしたが、会場に30名以上、オンラインが20名ほどで、このような地味なテーマとしては盛況な講演会でした。また長いですが報告させていただきます。7月13日(1700文字、長いです)
この通常国会で日本の民法でも130年ぶりに離婚後の共同親権が選べるような民法改正がなされました。特に共同親権制度の実効性をあげるためには、市区町村の役割が大きいので、岐阜県内での今回の講演は議員さんを主に呼びかけてきました。岐阜市議会議員8名、本巣市議会議員3名、羽島市議会議員2名、みずほ市2名、美濃加茂市2名、美濃市、郡上市、あま市、池田町で1名ずつ、また奈良県、三重県、滋賀県からも市議会議員の方が参加くださいました。また衆議院議員選挙の候補者の方や出版関係の方も参加くださいました。
私の講演の展開は以下の8点です。
① 国会での民法改正「離婚後の単独親権が共同親権に」はどうなっているのか?
② なぜ民法改正が必要か?日本の子どもと親の幸せ度を高めるため、貧困、虐待のリスクを下げて、母親の孤立、父親の孤独、祖父母の喪失感を下げる
③ 諸外国の離婚制度、共同親権の普遍性、先進国で日本だけが単独親権
④ 共同親権への批判、慎重意見の内容とその対応策と意味構造
⑤ 共同親権の実効性を高めるための共同養育計画、親講座、子ども講座と自治体役割
⑥ 嘉田由紀子の国会での共同親権導入働きかけと実効性確保のための質疑応答
⑦ 共同親権による縁つなぎ文化を広めるための書籍計画
⑧<参考>滋賀県知事としての子育て三方よしの子育て政策、全国2位の出生率達成
7月11日の岐阜市での講演会では23名の方がアンケートに答えてくださいました。質問1の「共同親権導入についてこれまでどれくらい知っていたか」という質問には2名がよく知っていた「それなりに知っていた」のは9名、「中くらい」が8名、あまり知らないが2名、全く知らないが2名でした。また質問2として、「今回の講演会でよく理解できたこと」と伺った回答は「縁切り文化を縁結び文化へ」という表現はわかりやすかったという反応が多かったです。また「共同親権は子どもの幸せを高めること」「共同親権の基本は蜜な親子交流」「共同養育計画づくりの重要性がわかった」と前向きな反応が多かったです。
また質問3として「講演で理解しにくかったこと」としては、「反対をする人たちのロジックがわからない」「共同養育計画の作成や実行は困難ではないか」「行政ができることをもっと具体的に知りたい」などでした。また質問4として「ご自身でどのような活動に展開できそうですか?」に対しては「議会での一般質問をしたい」と言う方が最も多かったです。また意見書をまとめることや担当や理事者(執行部)の理解を深めること、など記述くださいました。
7月15日には北海道札幌に飛び、そこで講演会です。また8月には富山市、大阪市、鹿児島県姶良市、那覇市などでの共同親権講演会を計画しています。その間に、単独親権により子どもに会えなくなって自殺してしまった息子さんのことを語ってくださるお母さん、今、子どもに会えないお父さん、お母さん、おじぃちゃん、おばぁちゃん、また親の離婚に直面した時の子どもの気持ちなどを語ってくださる方たちの個別インタビューをお願いしています。お仲間の皆さんが講演会を各地で計画してくれています。私たちにとって暑い夏、熱い夏になりそうです。
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