Facebook 2024年5月3日 「周航するびわ湖音楽祭」

「♪われーは♪うーみのこ♪さすらーいの♪」ではじまる「琵琶湖周航の歌」。滋賀県民の歌のように、ゆかりの人びとが集まるとだれかれとなくそのメロディーがひろがる。実はこの歌は今から100年以上前の1917年(大正6年)、当時の三高(京大)ボート部の小口太郎が大津から近江舞子、今津へと仲間と湖上を周航する中で作詞をした琵琶湖の抒情歌。1970年代には加藤登紀子さんがカバーをして、全国に広げてくれた。100年歌われてきた周航の歌を次の100年にもつなごう!とはじまった「周航するびわ湖音楽祭」。今年2024年7月7日、近江八幡文化会館での開催が決定。背景もふくめて詳しく紹介させてください。(また長いです、2000文字)。5月3日。
第一回は2017年6月30日に大津市のびわ湖ホールではじまった。会場いっぱいの1800名の大合唱!翌年2018年から近江舞子、今津、長浜、彦根と歌い継ぎ、コロナ渦での足踏みもありながら、ようやく周航の歌6番に歌いこまれた近江八幡長命寺に到着。今年で最後、仕上げの音楽祭。滋賀県観光大使の西川貴教さんも特別出演してくださいます。地元からは近江兄弟社高等学校吹奏学部や近江八幡が発祥の地である日本よし笛協会、あかね児童合唱団も参加。5月13日午前10時からチケットぴあでチケット販売もはじまります。良い席を確保したい方はどうぞ、チラシのQRコードから早めにお申込み下さい。
振り返ってみると2017年6月24日~27日にかけて、京大ボート部の卒業生105名による2泊3日の「なぞり周航」が実現。20代の若者から最高齢は85歳!寄港する地域毎に歓迎の催しがなされた。近江舞子での野村太鼓での歓迎と赤い椿のお寿司。今津では登紀子さん自らボートを漕いで浜辺に登場。高島市民会館での周航の歌コンクールに特別出演。長浜では新しい歌碑誕生のお披露目に参加。彦根でも滋賀大学ボート部の皆さんと合流、そして近江八幡では長命寺港での歓迎会。
湖上では、琵琶湖漁師の皆さんがずっと帆走してくれてボート部員の安全を見守ってくれた。実はそれまで漁師さんは「ボートは遊びだ、琵琶湖上では邪魔だ!」と思っていたという。ボート部の皆さんも遠慮しながら琵琶湖上を漕いだという。「漁師と大学生」大きな溝がなぞり周航で埋められた。漁業の生業と学生のスポーツ文化。京大ボート部の皆さんが感想文を寄せてくれた。「自分たちだけの歌と思っていたけれど、滋賀県民全体の歌だったのですね!各地での歓迎会に感動!」と。そして最後、6月30日にはびわ湖ホールでの大合唱。
京大総長の山極寿一さんはじめ、大学関係者も集まってくれました。そしてアンケートには、「第二回目以降も是非続けてください」という大きな声。その声におされて、ボランティアの実行委員会も覚悟を決めて、加藤登紀子さんプロデュースの「びわ湖周航の歌音楽祭」が始まりました。
「この先6番までの歌のそれぞれの場所でつないでいけるのかな?」と不安もありました。「妄想はやめて!」という声もありました。すでに70歳代にはいっていた登紀子さん。私たちも一瞬「いけるのかな?」とたじろいだ。予算は?組織は?動く人は?しかし登紀子さんには全く迷いがなかった。私たちも覚悟を決めた。第2回を2018年に近江舞子で、第3回を今津でと、登紀子さん企画で地元の子どもたちや住民の方に参加をしてもらってびわ湖を歌で周航しはじめた。第4回は長浜で、第5回を彦根で開催し、コロナ禍の大波を乗り越えてようやく第6番,長命寺が歌いこまれた近江八幡まできた。
                  
びわ湖周航の歌はカラオケなどでは3番で終わることが多いが実は6番まであり、それは10代から60代までの人生をうたう人生応援の歌であることもわかってきました。
今年の七夕の7月7日、幸せな死後の世界という西方浄土をめざす長命寺、近江八幡市民文化会館で第6回を開催。最終回となります。80歳に手が届く登紀子さんの歌声に、50歳代のふるさと観光大使の西川貴教さんが特別参加の予定。これまで大津、今津、長浜、彦根とそれぞれの湖辺地域の子どもたちも参加してくれました。そうです、まさに子どもたちが100年前の歌声をつないでくれた。これこそ、登紀子さんと私たちが求めた琵琶湖文化のつなぎ。7月7日の近江八幡での大合唱に皆さん、ご参加ください!
また第一回から、琵琶湖真珠をあしらった「琵琶湖ピンズ」もファブリカ村の北川陽子さんのデザイン、神保真珠の杉山和子さんの協力で制作してきた。個人協賛金のお返しです。一回目は琵琶湖そのもの、二回目は赤い椿、三回目はビワマス、四回目は楽器の琵琶、五回目は彦根城、そして最後の六回目はカイツブリ。毎年人気でした。そしてこれまでの6個すべてをまとめた特別セットは20組、今年はお分けできます。まさにプレミアです。ご希望の方はお早目にお申込みください。
そして、水にゆれる思いが込められた題字は草津市在住の書家、秀連さんの作品です。
2017年以降、各年度とも、三日月大造滋賀県知事をはじめとして、大津市、高島市、長浜市、彦根市、近江八幡市の市長さんも協力くださいました。さらに財政的支援として、毎年、滋賀県内外の企業やそれぞれの地元企業の皆さんが、協賛をしてくださいました。ありがとうございます。
また中谷満実行委員長を中心として、実行委員会には、Lefaの北川陽大さん、小松明美さん、八木良人さん、野田武宏さん、西川賢司さん、村田良さん、清水康雄さん、井上良夫さん、松本長治さん、奥村忠一さん、中沢啓子さん、藤田隆行さん、古谷桂信さん、オノ・フィルバートさんたちがまったくのボランティアとして結集してくれました。
ふりかえってみるとまさに「妄想のような膨大な計画」を完走できそうな、この今を皆さんに感謝いたします。「高名の木登り」最後まで気をぬかずに、7月7日をむかえましょう。あと一歩、皆さんよろしくお願いします。
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