Facebook 2024年2月25日 能登半島地震被災地調査(その1)<内灘町の液状化被害の実態について>

能登半島地震被災地調査(その1)<内灘町の液状化被害の実態について>。2月24日、「教育無償化を実現する会」として、前原代表、徳永幹事長等と、日本維新の会の柴田巧参議院議員と内灘町のいそがい幸博町議会議員等のご案内で、能登半島地震に伴う液状化被害が起きた石川県内灘町を訪問し、川口克則町長に被害の全貌と国への要望を伺い、被災現場を見せていただきました。11,327世帯のうち、1割以上の1,473棟が液状化被害を受け、そのうち「半壊以上」の被害を受けた家屋は459棟です。建物被害だけでなく、地盤そのものが大きく流動化してしまった地域の復興の難しさに直面し、心が重く、行政として今後の復興をどうすべきか、大きな宿題をいただきました。2月25日。(1200文字)。長いです。
もともと日本海からの強風による砂浜が丘となり内湾を形成した河北潟地域。河北潟の西側には、標高60mを超える砂丘もあり南西-北東に連なり、陸地と日本海を隔てる。河北潟の南部から東部は、沖積低地からなる。河北潟は江戸時代から水田化が図られ干拓されてきたが最大の干拓は昭和30-40年代に完成した河北潟干拓。今回液状化が発生した地域は、砂丘の周縁部に集中しており、砂丘からの土砂で埋め立てて住宅地をつくった地域で、地下水位が高い砂場地域です。地図でみると被害集中地域がわかります。砂丘の上は無傷です。
被害がひどかった宮坂、西荒屋、室地域を歩かせていただきましたが、家そのものが河川に流れ出してしまったり、玄関がどんと落ちていたり、駐車場が沈下して車が出せず放置されている車も数多くみました。庭は陥没したり、隆起したり、アスファルト舗装の道路や駐車場も凸凹です。被害が集中した室区の水野博幸区長さんは、元旦から50日以上たっているが、今度どうするべきか、全く方向がみえず、途方にくれているという。大地そのものものが動いてしまい、上の建物を直す気持ちにもなられない。個別の家の被害はまちまちで集落としてどう話あっていいかもわからないという。
西荒屋地区の80歳を超える自治会長さんは、「この土地はもう直しようがない。地下水位が高く、砂地なのでまた同じような液状化被害が必ずおきる。砂丘の上の台地の住宅地は無傷であり、この土地を捨てて、砂丘上に新しい町をつくり、集団移転をするしかない」とはっきり言っておられました。川口町長さんは、「ともかく地元の被災者の声をきいて、その声をあつめて、方向を出したい」ということでした。地域の人たちの意見をまとめるためにも、再興の方向を複数準備することが必要でしょう。
技術的可能性、財政問題、そして自治体や国の関与の程度など、具体的に計画を練る必要があります。23日に斎藤国土交通大臣も現場を見ていたようなので、国土交通委員会でも国としての方向を糺していきたいち思います。私たちも今後、熊本県の事例などを参考にしながら、具体的な提案をしたいきたいと川口町長さんと約束しました。
また琵琶湖辺にも砂地が広がっています。地下水も高い地域も琵琶湖辺にはぐるっとひろがっています。わが家も目の前が琵琶湖で風光明媚なのはありがたいですが、地震の時の液状化リスクも高いです。水辺の地震時の液状化被害は全国的課題です。大阪湾、伊勢湾、東京湾も水辺は液状化リスクが高いです。復興とともに、全国的な備えも同時に必要です。
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