「嘉田由紀子びわ湖便り 2023年12月10日」、琵琶湖水位は本日マイナス75センチまで下がってしまいました。降雨が少ないことが原因です。10月30日がマイナス55センチ、11月27日にはマイナス65センチまで下がってしまい、滋賀県では、「滋賀県水位低下連絡調整会議」を設置、影響把握のための調査を開始しました。我が比良浜の橋板くんは、砂浜に取り残されてしまい、隣人の江頭さんに協力をしてもらって掘り起こして、沖出しをして、ようやく水が汲めるようになりました。 このあと、今週中には雨か雪が期待されますが、琵琶湖を水源としておられる1450万人の京阪神の皆さま、「節水」に努めてください。「翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~」では、「琵琶湖の水を止めて」滋賀県一円が水没、水害被害に苦しみましたが水位低下もやっぱり影響があります。12月10日。(1100文字です)。
滋賀県が把握している水位低下の影響は下記のようになっています。
1.湖辺・港湾・舟溜等の状況
・一部で干陸化(水際線の後退)、水草の浮遊・漂着を多数確認したが、腐敗臭はほぼ発生していなかった
・一部の港湾、漁港・舟溜、マリーナで岸壁等と船舶との高低差が大きくなることにより乗降、荷物の積下ろし、船の揚降に支障(びわ湖フローティングスクールでは、竹生島港において、乗降が危険となることなどから、竹生島見学を中止)
2.水道関係(生活衛生課、産業立地推進室、企業庁) 影響なし
3.水質関係(琵琶湖保全再生課) 影響なし
4.森林関係(森林政策課) 影響なし
5.農作物(農政課、みらいの農業振興課、耕地課) 影響なし
6.水産関係(水産課)
・水深減による航行障害、漁港での漁獲物の荷揚げ等の作業性低下、瀬田川等一部の漁場の縮小や変更、漁船の舳先やスクリューの破損
・水草が絡まりやすくなることによる航行障害
・エリの設置や補修の作業効率低下、南湖の一部のエリで休漁
・生簀の網地が着底することによる網の破損
7.観光・レジャー関係(観光振興局)
・一部の観光用船舶で航路が浅くなり、運行に支障
・一部の湖上アクティビティに軽微な影響(サップのボードが湖底に当たるなど)
8.消防水利関係(防災危機管理局)
・一部で湖面からの取水が困難となっているが、近傍の消火栓などからの取水で対応可能となっているため、影響なし
9.スポーツ・学校関係(スポーツ課、教育総務課)
・漕艇場周辺の水深減による競技艇の座礁や作業船・救助船のプロペラ破損
・藻が水面に露出し、ボートのオールに絡むなどの支障