「淡海の川づくりフォーラム」は「川や水辺と私たちのいい関係」を考え交流するフォーラムです。滋賀県だけでなく関西全域から16グループがあつまり、まる一日発表しあいました。私たちも過去3年あまり地元和邇・比良地区で活動してきた「橋板再生プロジェクト」の8歳から87歳の四世代(!)の総勢17名で発表を行いましたが残念ながら入賞もれ!テーマ的にはまさに「湖と私たちのいい関係づくり」の本命と思っていたのですが、「昔の生活の知恵」を会場の若い人やその場の関係者に伝える困難さを自覚!短時間でわかりやすくインパクトのある発信方法を工夫する必要がありそうです(微笑:また長いです)。2月5日
今回で11回目です。もともと滋賀県の流域治水条例をつくる過程で出された「水害から命を守る地域づくり県民(住民)宣言」の中で、「(地域で活動する)住民が次の年も活動するのに元気がでるような場をつくろう」という趣旨で、2009年に実行委員会方式で始まりました。当時の最若手委員の北井香さんが実行委員長となり、行政職員やボランティアの選考委員とで実行し、すでに11回。当初からかかわってきた者としては、今回は発表者のひとりとして参加できて、感慨深いです。
最終的にグランプリは、神戸市から参加した「玉一アクアリウム」の子どもたちの発表に決まりました。明石川の生き物、特に外来魚や亀など、何でもさばいて食べて「川を味わおう」という実践活動は見事でした。その理由は「外来魚でももったいないので命を自分でいただく」「自分の体にいれて味わう」というとってもわかりやすい、また深く考えた解答でした!
「瀬田川リバプレ隊」のように11回連続参加のグループもあります。瀬田川に流れこむ高橋川や瀬田川本川のゴミひろいなど環境美化に力をいれてきたグループですが、今年は天ケ瀬ダムにたまったゴミ写真が圧巻でした。琵琶湖周辺、大小あわせて400本近い川から流れてくるゴミ類は水中に沈むか下流、天ケ瀬ダムまで流れるか!住民としてはゴミを出さない工夫こそ本質ですね。「いきものみっけ寺子屋」の山内エコクラブも6回続けて参加。子どもたちの成長がうれしいです。
このフォーラムの何よりの特色は「公開選考」という方式にあります。最終はコンテストで「グランプリ」などの賞が選ばれるのですが、選考途中を共有することで、特定の審査員が密室で審査するのではなく、まさに衆目一致するところで、公開で選考をしていきます。選考する側もどこに自分の票をいれるか、前に並べられた個別パネルに票をはりつけていく、その背中に視線を感じながら、しかもその理由を即座に応えるということから、選考委員も逆にある意味審査される舞台でもあります。
年々参加者が若返っていて、小学生、中学生から大学生と元気な生徒さんたちが増えているのが頼もしいです。スーパーサイエンススクールなど学校側の活動が活発になってきた成果といえるかもしれません。また県外の参加も増えています。うれしいことです。ただ、県内は南部に偏っているようで、近江八幡市から北部、高島市内などからの参加がなかったのが残念です。またいわゆる旧住民主体の発表は私たちの橋板グループだけでした。
来年どうするか、再チャレンジ?私たちのグループのテレビ映りのいい「比良のアラン・ドロン」87歳の浜口喜三良さんたちが「来年も挑戦しよう!」と言ってくれるか、それとも「もうこれでおわりや!」というかドキドキです。
私も比良の湖畔住民として365日、我が家の前の橋板を通して湖を見つめる生活者の立場から、皆さんのご意見を聴いていきましょう。
ご準備いただいた皆さん、参加いただいた皆さん、おつかれさまでした!!