Facebook 2023年10月23日 守山市民ホールの31回「全国川サミットin 守山・琵琶湖」に来賓として参加

10月20日、21日は丸二日間、河川とびわ湖関係の交流会で昔からの仲間との懐かしい交流と新しい出会いの場でもありました。20日は早朝から守山市民ホールの31回「全国川サミットin 守山・琵琶湖」に来賓として参加。全国の自治体の持ち回りで、平成4年(1992年)に始まり、今年で31回目、守山市が琵琶湖と赤野井湾の再生をメインテーマに開催しました。全国の会員自治体と地元住民などもふくめて500名以上が参加をしていました。21日は第15回「淡海の川づくりフォーラム」で、知事時代の2009年に滋賀県の住民と行政が協力をしてつくる実行委員会方式で始まり、ねらいは「川やびわ湖、水辺と共生する暮らし」「川やびわ湖、水辺と私たちのいい関係」をつくるための公開選考方式のワークショップで、住民活動を発表しあい、お互いにほめ合い高め合う場となっています。それぞれの会合の主催は川活動の仲間たちが頑張ってくれました。ご苦労さまでした。(また長いです、2000文字)。10月21日。
全国川サミットは、国と滋賀県の行政担当者、森中守山市長、地元の玉津小津漁協の田中組合長、滋賀県立大学の瀧健太郎教授など、馴染みの皆さんが、琵琶湖と赤野井湾の再生をメインテーマに発表。それぞれの川や湖への愛やこだわりの個性がみえて楽しかったです。その中でも圧巻は、玉津小学校6年生全員による「赤野井湾の魅力発見」をテーマにした発表でした。音楽のないミュージカルのような、バック映像とセットとなった発表でした。赤野井湾に自分たちがはいって発見した魅力を「水質」「固有種」「食文化」「真珠」と次々にテーマを展開し、体全体のジェスチャーで大きなホール全体に響くように表現していました。見事でした。
私自身これまで1980年代から40年ほどの間に子どもたちの環境学習の発表を多分、数百件ふれてきたと思いますが、内容の幅広さといい、表現力といい、そして6年生全員が息を合わせて次々と繰り出すジェスチャーとその楽しそうな表現力の熟度といい他に比べるものがないほどです。運動会のあと2週間ほどの練習時間しかとれなかったとコーディネーターの武田みゆきさんの説明。学校の先生たちのご尽力にも感謝です。私も日々必ず身に着けている琵琶湖真珠を一層誇りに思います!!
21日の「淡海の川づくりフォーラム」は、15回目ですからすでに昔の時間感覚でいうと生まれて15歳の元服ですね。今日は他のすべての公務をいれずに最後までフォーラムに参加しました。15年前に当時の仲間と蒔いてきた種が確実に育っていることが目の前で展開され、個人的にも感動的でうれしい一日でした。第一回の時に小学校5年生で、狂言師になって山の神の天狗を演じた竜王みやびさんは、今回はコーディネーターとしてまとめ役になってくれています。彼女は来年から滋賀県内で小学校の先生を目指してくれています。
この会の始まりの経緯を、実行委員長の北井香さんが最初に説明してくれました。2008年当時、滋賀県として流域治水条例づくりを視野に行政部会を立ち上げたのですが、抵抗が強くなかなか見通しがみえませんでした。一方、「住民部会」では「水害は必ずくるという覚悟で暮らしていくことが必要。自助、共助にプラスして、公が共に動いて欲しい」という要望をもらいました。その時の若手リーダーの1人が北井香さんで、県の担当が瀧健太郎さんや辻光浩さんでした。その後、今まで、滋賀県の流域政策行政や環境政策の担当がはいってくれて維持されています。
この選考会のやり方は全国の「いい川づくり」から学んだもので、全体発表、個別発表、選考は公開方式で、選考員の誰がどのグループに票をいれたか衆目の前で見える化しています。選考員も「なぜそのグループに一票いれたのか」を公開で語る必要があり、その語りが相互のほめ合い、高めあいの学びの場となります。また数年前から、あるがゆうさんのグラフィック表現をとりいれ、今回は瀧研究室から二人の新人弟子が誕生しました。語りを文字と絵の流れに展開することで、記録化もできます。行政や住民活動の合意形成プロセスとしても重要な手法です。
公開選考の結果、グランプリは、「せせらぎの郷須原」でした。田んぼに琵琶湖の魚を呼び込み魚のゆりかごづくりを進めてきた活動で昨年は世界農業遺産にも選定されました。准グランプリは、「びわこ豊穣の郷」の子どもたちの発表、また滋賀県立大学の「水利環境論」で長浜の米川の水のつながりを姉川まで辿り水の流れをすごろくにまで進化させています。四国徳島の「神山つなぐ公社」や神戸の「玉一アクラリウム」京都産業大学の「三条大橋グループ」など県外の参加もありがたいです。瀧健太郎さんの最後のまとめは「越境」です。地域や分野、領域をこえて、越境するところに新しい出会いと創造が生まれる!
今回新しい選考委員に長浜市西浅井町から清水広行さんが参加くださいました。「Rice is Comedy」という米づくりと地元暮らしを徹底的に楽しみ深めることでイベントを企画。実は最近「ゲリラ炊飯」というイベントを知り、だれがどう始めたのだろうと思っていた。その主が清水広行さんたちでした。ゲリラ炊飯とは「突然あなたのまちに現れ 薪をくべ 羽釜でお米を炊き上げ おにぎりをふるまうおこないさん」。昔の村まつりでのおいしい食べ物がふるまわれるそんなノリのようで、まさに水に活かされた水田文化の今風コメディです!アイディアの背景にはチャップリンの杖があるようですが、それはまた次に。
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