10月20日、21日は丸二日間、河川とびわ湖関係の交流会で昔からの仲間との懐かしい交流と新しい出会いの場でもありました。20日は早朝から守山市民ホールの31回「全国川サミットin 守山・琵琶湖」に来賓として参加。全国の自治体の持ち回りで、平成4年(1992年)に始まり、今年で31回目、守山市が琵琶湖と赤野井湾の再生をメインテーマに開催しました。全国の会員自治体と地元住民などもふくめて500名以上が参加をしていました。21日は第15回「淡海の川づくりフォーラム」で、知事時代の2009年に滋賀県の住民と行政が協力をしてつくる実行委員会方式で始まり、ねらいは「川やびわ湖、水辺と共生する暮らし」「川やびわ湖、水辺と私たちのいい関係」をつくるための公開選考方式のワークショップで、住民活動を発表しあい、お互いにほめ合い高め合う場となっています。それぞれの会合の主催は川活動の仲間たちが頑張ってくれました。ご苦労さまでした。(また長いです、2000文字)。10月21日。
21日の「淡海の川づくりフォーラム」は、15回目ですからすでに昔の時間感覚でいうと生まれて15歳の元服ですね。今日は他のすべての公務をいれずに最後までフォーラムに参加しました。15年前に当時の仲間と蒔いてきた種が確実に育っていることが目の前で展開され、個人的にも感動的でうれしい一日でした。第一回の時に小学校5年生で、狂言師になって山の神の天狗を演じた竜王みやびさんは、今回はコーディネーターとしてまとめ役になってくれています。彼女は来年から滋賀県内で小学校の先生を目指してくれています。
この会の始まりの経緯を、実行委員長の北井香さんが最初に説明してくれました。2008年当時、滋賀県として流域治水条例づくりを視野に行政部会を立ち上げたのですが、抵抗が強くなかなか見通しがみえませんでした。一方、「住民部会」では「水害は必ずくるという覚悟で暮らしていくことが必要。自助、共助にプラスして、公が共に動いて欲しい」という要望をもらいました。その時の若手リーダーの1人が北井香さんで、県の担当が瀧健太郎さんや辻光浩さんでした。その後、今まで、滋賀県の流域政策行政や環境政策の担当がはいってくれて維持されています。
この選考会のやり方は全国の「いい川づくり」から学んだもので、全体発表、個別発表、選考は公開方式で、選考員の誰がどのグループに票をいれたか衆目の前で見える化しています。選考員も「なぜそのグループに一票いれたのか」を公開で語る必要があり、その語りが相互のほめ合い、高めあいの学びの場となります。また数年前から、あるがゆうさんのグラフィック表現をとりいれ、今回は瀧研究室から二人の新人弟子が誕生しました。語りを文字と絵の流れに展開することで、記録化もできます。行政や住民活動の合意形成プロセスとしても重要な手法です。